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2021年(令和3年) 5月15日(土)付紙面より

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佐藤県議が鶴岡市長選出馬へ 10月3日告示 近く正式表明 現新一騎打ちの公算

 任期満了に伴う鶴岡市長選(10月3日告示、同10日投開票)に、新人で県議の佐藤聡氏(52)=同市茨新田=が立候補する意思を固めたことが14日、分かった。既に自身の後援会幹部や関係者に伝えている。無所属で出馬する意向とみられ、近く正式表明する。同市長選には、現職の皆川治氏(46)=同市森片=が先の市議会3月定例会で再選を目指して出馬表明しており、4年前の市長選と同じく現職と新人による一騎打ちの選挙戦となる公算が大きくなった。

 関係者によると、皆川氏の対立候補擁立を模索していた複数の団体などが、先月から佐藤氏に出馬を要請するなど水面下で働き掛けを強め、佐藤氏は立候補へ前向きな考えを示していた。4月下旬以降、各方面の意見を聞くなど調整を進めていた。

 荘内日報の取材に対し、佐藤氏は「まだ決めたわけではないが、これから後援会や関係者と相談してしっかりとした対応をする」と述べた。

 佐藤氏は、鶴岡南高、早稲田大政治経済学部卒。日本航空勤務を経て、2005年の鶴岡市議選で初当選。3期目途中で市議を辞職し、15年4月の県議選(鶴岡市区)に自民党公認で立候補して初当選し、現在2期目。県議会の農林水産、厚生環境、商工労働、建設の各常任委員長、党県連青年局長などを歴任している。

佐藤 聡氏
佐藤 聡氏


2021年(令和3年) 5月15日(土)付紙面より

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「鳥海山・飛島ジオパーク」学ぼう!! 溶岩流の再現実験も 遊佐小・高瀬小でオンライン授業

 今年2月に日本ジオパーク委員会(JGC)の再認定を受けた「鳥海山・飛島ジオパーク」について学びを深めるオンライン授業が14日、遊佐町の遊佐、高瀬両小学校で行われ、秋田大教育文化学部の林信太郎教授(火山地質学など)の指導で、両校の6年生が身近にあるものを活用した溶岩流の再現実験などに取り組んだ。

 ジオパークは、地球の活動がよく分かる地質や景観が大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域。日本ジオパークは現在、43地域が認定されている。

 4年ごとに再認定審査があり、2016年に県内で初めて加盟認定された鳥海山・飛島ジオパークは昨年10月、JGCの調査員が訪れてジオパークの見どころ「ジオサイト」を視察するとともに、関係者から聞き取り調査を実施。教育活動や認定品制度の創出などの事業が高く評価され、再認定された。

 再認定を受け酒田市、遊佐町、秋田県にかほ市、由利本荘市の4市町で構成する鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会(会長・市川雄次にかほ市長)は早速、4年後の再々認定、世界ジオパーク入りを目指し活動を活発化。この授業はジオパーク普及活動の一環として、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から林教授と両校をそれぞれオンラインで結び実施した。

 このうち遊佐小では6年生35人が参加した。林教授は「鳥海山の成り立ち」と題して画面越しに講話。「マグマは地下にあるもの。溶岩は地面に出てきたもの」とマグマと溶岩の違いについて解説し、「溶岩のうちガサガサした箇所は水が通りやすい。鳥海山は溶岩だらけの山。遊佐の湧水がおいしいのは鳥海山のおかげ」と述べた。

 溶岩流の実験では、林教授が練乳を溶岩、ココアパウダーを溶岩を覆う岩石に見立てて流れ出る様子を紙皿の上で再現。児童たちも取り組み、「流れるよ」と声を上げていた。実験終了後には質問コーナーが設けられ、児童たちは積極的に林教授に問い掛け、鳥海山への理解を深めていた。

ココアと練乳で溶岩の流れを再現する児童=遊佐小
ココアと練乳で溶岩の流れを再現する児童=遊佐小


2021年(令和3年) 5月15日(土)付紙面より

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《ひと》好きな言葉は「継続は力なり」

県庄内総合支庁長 高橋 正美(たかはし まさみ)さん

 「人生で初めて、山形市以外に住む」と少し照れながら話す。4月1日付で、県土整備部次長から庄内総合支庁長に就任した。山形市生まれで、山形大人文学部を卒業し、県庁に入庁。これまでの勤務先は本庁や村山総合支庁など全て村山地方だ。

 2013年からは2年間、危機管理課の復興・避難者支援室長として東日本大震災の避難者の住宅提供や支援団体のネットワーク化などに従事。「避難者のニーズを把握し、それに対応した細かい対策を考えた。ある意味、地域づくりの原点的な仕事だった」とする。

 15年から2年間はみどり自然課長として「やまがた百名山」の選定にも携わった。「登山のこと以外にも、動植物や歴史など、県内各地の多彩な魅力を教えてもらった」と振り返る。

 庄内の印象については「日本海から一気にそびえる鳥海山や庄内平野など、広々として風景はあらためてすごい。また、『食の都庄内』づくりを進めているだけあって、魚や野菜などいろんな食材がとてもおいしい」とする。

 一方、庄内の課題については「若者の地元定着率の低さ」を指摘。今春の高卒就職者の県内定着率(2月末現在)は、村山91%、最上82%、置賜74%に対し、庄内71%という数字を挙げ、「郷土愛を醸成することが重要」とみる。本年度は若者の郷土愛を育む若者「庄」学校ワークショップなどに取り組む。逆に25―34歳はここ10年、転入超過が続いているため、「本年度はその実態を分析し、庄内の強みを確認して今後のUIJターン推進に生かす」という。

 趣味は「特にないが、庄内に来てからは休日、観光名所を巡るのが楽しみ。北から攻めており、鳥海ブルーラインからの眺望や玉簾の滝のライトアップは印象的」。好きな言葉は「『継続は力なり』。何でもできる人間ではないので、継続することが大事」と飾らない言葉で公務員の矜持を示した。

 1962年生まれ。86年に県庁に入庁。17年から人事課長、19年から県土整備部次長を歴任。家族は、山形市の自宅に妻と社会人の次男。ほかに社会人の長男、大学生の三男がいる。三川町内の官舎に単身赴任。58歳。

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