2022年(令和4年) 1月23日(日)付紙面より
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寒仕込みの新酒ができたことを知らせる「酒林(さかばやし)」作りが、鶴岡市大山の出羽商工会本所で行われている。今月いっぱいかけて仕上げ、来月2日に大山地区の酒蔵に取り付ける。
酒林は、球状のカゴにスギの葉を差し込み、せん定ばさみで丸く刈り込みながら仕上げる。大きさは直径30センチから1メートルまで。スギの葉は軽トラックの荷台1台分になるという。今年は16日から製作委員会=小野寺光廣代表(76)=のメンバーが出羽商工会に集まり作業を始めた。
例年、大山地区で行われる新酒まつり用を含めて大小12個を作っていたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止で中止となり半分の6個に。小野寺代表は「寂しい気もするが、酒蔵の酒林はきちんと仕上げないと。毎年の作業とはいえ丸く刈り込むのが一番難しい」と話していた。
完成した酒林は加藤嘉八郎酒造、冨士酒造、渡會本店、羽根田酒造の軒先につるす。