2022年(令和4年) 2月4日(金)付紙面より
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県は2日、本年度新設した新顕彰「2021輝く県民活躍大賞」の受賞7団体を発表した。庄内関係では一般社会貢献部門で出羽庄内市民ミュージカル(高山千代子代表、鶴岡市)、ジュニア・ユース部門で庄内農業高校農業部食品加工班(齋藤桐葉部長、同)がそれぞれ選ばれた。
「輝く県民活躍大賞」は、社会貢献活動に対する県民の関心を高め、積極的な参画を促すとともに、県民がさまざまな分野で活躍できる風土づくりを推進するため創設した。本県の社会貢献活動や地域活性化に寄与する取り組みを行っている団体を対象に、ジュニア・ユース、若者、一般社会貢献の3部門で顕彰する。
一般社会貢献部門で3団体の一つに選ばれた出羽庄内市民ミュージカルは、庄内地域の子どもたちが演劇やミュージカルに触れる機会をつくるため2012年に活動を開始した。いじめや虐待防止を呼び掛ける演目の上演や、出羽三山開祖の伝承をテーマにした「蜂子の皇子物語」の創作・公演に取り組んでいる。
また、文化の伝承や稽古での世代間交流、公演前後の観客との交流、障害のある子どもの参加などにより子どもたちの視野を広げ、地域の人材育成や社会教育の場として地域活性化につなげている。
ジュニア・ユース部門で唯一選ばれた庄農高農業部食品加工班は、会員21人のうち高校生が19人。従来は授業の一環として行われていた「庄農うどん」の製造販売を、18年から農業部食品加工班の部員が主体となって取り組んでいる。高校生が地域の飲食店や商工会と連携し、うどんのメニュー開発や宣伝、一般客に提供するイベントを行っている。
地域の交流を通じ、経営やコミュニケーション、地域との関わり方を生徒が学んでおり、地域訪問数や飲食店売り上げの増加にも貢献するなど、地域の話題づくりやにぎわいづくりに寄与している。