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2023年(令和5年) 3月25日(土)付紙面より

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庄内空港5便定着に利用拡大を

 庄内空港発着の全日空羽田便が今月26日から1日5便(5往復)の運航になる。26日?5月31日と10月1日?28日の期間増便だが、5便になるのは12年ぶり。利用者が戻ってきたことの証しと言え、今後は利用者の拡大を図り、5便化を定着させることが課題。庄内空港利用振興協議会はさまざまなキャンペーンを展開している。
 1991年10月開港の庄内空港は、庄内での高速交通の幕開けだった。庄内―羽田便は2019年、開港以来最多の39万4020人の利用者を記録。その後コロナ禍で減少した客足も戻りつつある。観光庁も訪日客による消費拡大を掲げている。この好機を5便化定着につなげたい。

◇      ◇

 期間増便だが5便化を記念し庄内空港利用振興協議会は羽田便を利用する人に、旅行代金の一部を助成するキャンペーンを実施。利用者が1人の場合は旅行代金3万円以上が対象で「おいしい庄内空港ファンクラブ」会員は1万5000円、会員外は5000円を助成する。2人では計6万円以上で会員3万5000円、会員外1万円、3人は計9万円以上で会員6万円、会員外1万5000円の助成。キャンペーン受け付けはすでに終了している。

 現行の4便に加えて増便されるのは羽田発午後1時10分(庄内着同2時10分)、庄内発同2時55分(羽田着同4時)。庄内空港利用振興協議会長の丸山至酒田市長は「増便によって国内外の主要都市とより効率的な乗り継ぎが可能になって利便性が向上する」と期待。ビジネス利用だけでなく、国際線への接続改善で、訪日客を呼び込むことも見込め、観光促進につながる。

 鶴岡市で昨年、酒井家庄内入部400年記念事業があった。今年はNHK大河ドラマ「どうする家康」に、徳川家康を支えた徳川四天王の1人、初代庄内藩主・酒井忠勝公の祖父・忠次公が登場している。鶴岡市などは新年度に「次の100年への継承に向けた取り組み」の事業と、大河ドラマを連携させ、歴史家を招く歴史講座などを計画している。首都圏から空路での誘客につながる期待も持てる。

◇      ◇

 羽田便の5便化定着には、利用者が増えることが必須だ。そのためには庄内の魅力を積極的に発信しなければならない。全日空の客室乗務員が「庄内ブルーアンバサダー」として庄内の観光PRや地元企業と協力して商品を開発、観光列車に乗って庄内の良さをPRしたりと、誘客に弾みを付ける活動をしているのは心強い。

 コロナ禍が収束方向にあり、訪日客の水際対策の緩和で訪日客の増加も見込まれる。11年にも今回と同時期に5便運航されたことがあるが、その期間後は4便に戻った。一定期間とはいえ、再びの5便化にはそれなりの需要が見込まれるからであろう。通年5便化を定着させるためにも、官民挙げた利用促進の取り組みに期待したい。

画像(JPEG)



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