2023年(令和5年) 3月26日(日)付紙面より
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東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)の2022年度卒業式・大学院修了式が25日、同市の公益大公益ホールで行われ、学部卒業生230人、大学院公益学研究科公益学専攻修士課程修了生5人が学びやを巣立ち、それぞれ新たな第一歩を踏み出した。
この日の式典には卒業生・修了生、教職員と共に、3年ぶりに保護者が出席。一人一人の名前が読み上げられた後、神田学長が卒業生総代の高橋依里さん(22)=米沢市出身=に卒業証書、修了生総代の中村知広さん(32)=鶴岡市出身=に修了証書をそれぞれ手渡した。
各表彰に続き、神田学長が「この数年間はウィズコロナの対応を余儀なくされ、学生生活にもさまざまな影響があったと思う。困難な中でも学びにしっかりと向き合い、充実した大学生活を送られた皆さんのことを頼もしく思う。これからの望むべき社会の在り方を考えた時、キーワードは公益。本学で学んだことの意味をあらためて考え、公益の実現に向けて活躍することを期待する」と式辞。新田嘉一公益大理事長が▽針のようにどんな障害物も突き破り、挫折しても諦めない、固い決心を持つ▽競ったら必ず勝つ▽いくつになっても読書・勉強を続ける―の3つを「歓送の辞(ことば)」として贈った。
これを受けて卒業生代表の遠藤舜也さん(22)=秋田県湯沢市出身=が「入学して1年後に新型コロナの影響を受け、『当たり前の日常』がどれだけ大切なものか、あらためて考えさせられた。私たちは一人一人の目標に向かい、それぞれの道を歩み始める。困難に直面しても決してくじけることなく、社会で活躍できるよう精進する」、修了生代表の丸藤一貴さん(35)=酒田市出身=が「大学院で得た研究者としての視点は、これから私たちが実務家として活動するに当たって、大きな糧になると確信している。修了生一同、それぞれのフィールドで活躍できるよう、より一層の研さんを積んでいきたい」と決意を述べた。