2023年(令和5年) 5月12日(金)付紙面より
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源平合戦の功労者・源義経に由縁のある品を展示した特別展「御諸皇子(ごしょのおうじ)神社に伝わる源義経ゆかりの品々」が、庄内町清川の清川歴史公園「清川関所」で開かれている。
清川地区にある御諸皇子神社は、源平合戦の後、兄である源頼朝に追われる身となった義経が奥州・藤原氏に向かう途中、同神社で一夜を過ごしたと伝えられている。今回は、義経が同神社に奉納したとされる6点を展示している。
いずれも鶴岡市の出羽三山歴史博物館での公開以来、約40年ぶりの一般公開。義経が愛用し携帯していたとされる「青葉の笛」、道中の安全を祈願した「摩利支天(まりしてん)の像」、弁慶が身に着けていたとされる「鎖鉢巻き」など、歴史的にも貴重な品が並ぶ。
義経が直筆で書いたといわれる「写経」は紫紺紙に金の墨で書かれており、同神社には中段が奉納されており、その前部分が宮城県の金華山黄金神社に、後部分が岩手県の中尊寺に保管されているといわれ、これらを合わせて一つの写経になるとされる。今回の特別展を企画した庄内町地域おこし協力隊員で歴史を担当する玉越宏さんは「これまで地元民もほとんど見る機会がなかった品。展示をきっかけに歴史ロマンに触れてもらえたら」と話した。
展示は28日(日)まで。