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2023年(令和5年) 8月11日(金)付紙面より

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庄内レインボーマーチ 9月9日 盛り上げたい 酒田光陵高生ら映画上映、トークセッション

 県立酒田光陵高校(藤田雅彦校長)のビジネス流通科で学ぶ3年生有志でつくる「KARAKARA」と、庄内地域を拠点に性の多様化に関する啓発活動に取り組む「虹をかける会」(山口考彦、齋藤直美共同代表)は9月9日(土)、酒田市中心部をパレードしLGBTQ+(性的少数者)への理解促進を訴える「庄内レインボーマーチ」を実施する。開催に向け機運醸成を目的にした映画鑑賞会「さかたレインボー映画祭」を9日、同市のTOCHiTO交流棟で実施した。

 自らテーマを決め調査研究を行う「課題研究」を活用し昨年11月、同校を今春に卒業した当時の同科3年生4人は、市内の企業と協力してLGBTQ+カップルに特化した婚礼プランを考案し、模擬結婚式・披露宴「レインボーウエディング」を開催。広く反響を呼び、婚姻と同等の関係を認める同市の「パートナーシップ宣誓制度」導入(今年4月)のきっかけになった。

 世界で初めて同性婚を認めたニュージーランドの公用語「マオリ語」で「色とりどり」を意味する「KARAKARA」は、先輩の活動を引き継いだ3年生有志7人で組織。当事者と話し合いを進める中、「差別や偏見をなくすため、まずは知ることが大切」と考え、LGBTQ+に関する教育の充実に向けた署名活動を実施中。虹をかける会と共に来月には庄内地域では初となるパレードを企画している。

 上映した映画は、1980年代の英国を舞台に、炭鉱労働者を支援するため立ち上がったロンドンの性的少数者グループが大規模なパレードを実施するまでの過程を描いた「パレードへようこそ」(2014年)。生徒たちが国内配給元「セテラインターナショナル」と交渉し、上映許可を得て開催。酒田、鶴岡両市などから市民、高校生らが参加した。終了後のトークセッションで、参加者から「性的少数者を支援する『アライ』の存在も大事」「9月のパレードに向けて積極的に声掛けしていく」「パレードの実施はあくまでもスタート。引き続きアクションを起こしていこう」といった声が上がった。

 庄内レインボーマーチは、賛同者であれば誰でも無料で参加できる。同市中町一丁目の中央公園に集合し午後1時から開会式。パレードは同2時ごろに出発する予定で、酒田港などを経由し市役所まで歩く。KARAKARAメンバーの女子生徒は「制度が導入されても知っている人がいるかというとそうではない。もっと広く周知する必要がある。知ってもらうきっかけになるようなレインボーマーチにしたい」と話した。

映画上映後、感想や今後の活動について話し合う参加者たち
映画上映後、感想や今後の活動について話し合う参加者たち



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