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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 9月26日(火)付紙面より

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湯田川の価値高め未来へつなぐ 東北芸工大と住民有志 由豆佐売神社や樹木園一帯の整備紹介 フィールドミュージアム構想 活動報告

 東北芸術工科大(山形市)と鶴岡市湯田川地区の住民有志が連携し、同地区の文化や歴史、自然など地域資源を活用した協働プロジェクト「湯田川フィールドミュージアム構想」の経過・活動報告会が23日、同市の湯田川コミュニティセンターで行われた。

 同構想は、地域を博物館(ミュージアム)として捉える考え方。湯田川地区に鎮座する由豆佐売(ゆずさめ)神社や湯田川樹木園一帯を「あそぶ」「親しむ」「守る」「知る」「整える」「つくる」の6つの視点で整備し、地域固有の自然、歴史、文化を保全するとともに価値を高めて未来につなぐため、同大コミュニティデザイン学科の学生と住民有志でつくる「湯田川の未来を語り合う会」が2021年6月から活動を進めてきた。

 報告会には同大の学生や地元住民など40人余りが出席した。構想に基づき毎年、コミュニティデザイン学科の2、3年生が取り組んできた地域実習プログラム「湯田川スタジオ活動」の経過を学生たちが解説。学生と住民が地域課題の絞り込みと解決に向けた方策の協議をはじめ、由豆佐売神社の参道や湯田川樹木園で草刈り、手すりの補修、散歩道の整備、ワークショップ開催などをスライドで紹介。

 続いて学生を代表し3年の板垣凜さん(20)が「成果を残せたのは住民会の皆さんのおかげ。自分たちだけでは一歩を踏み出せなかった。3年生はプロジェクトを退くが、後輩たちが湯田川の価値をさらに高めるものをつくることを期待している」とまとめた。

 会場には活動成果の一つとして、湯田川温泉神楽の歴史を学ぶ紙芝居型の解説などが展示された。

 報告会後は、神社や樹木園を巡るウオーキングイベント「湯田川フィールドミュージアムツアー」が行われた。一行は温泉街を通り抜けて由豆佐売神社に入り、近くの古峯神社や樹木園までの散歩道、園内のあずまやまで歩き、学生と住民が協力して設置した大看板3基、小看板7基を見学。いずれの看板も湯田川温泉神楽や由豆佐売神社の歴史などを解説している。

 湯田川温泉神楽保存会の五十嵐茂行さん(59)は「樹木園の辺りは小さいころに駆け回って遊んだ覚えがある。大人になってから訪れたことがなく、あずまやも記憶になかった。散歩道をこんなにきれいにしてもらい、学生の皆さんに感謝している」と話していた。

 また、同大3年でプロジェクト総括の三浦丈治さん(21)は「湯田川で活動した1年半はあっという間だった。ミュージアム構想についてみんなで協議する中、反発の声もあったが、多くの人に支えられ成果を残すことができた。住民の皆さんの笑顔を見て、活動を続けて良かったと感じている」と語った。

学生の案内で地元住民などが由豆佐売神社から樹木園までを散策した
学生の案内で地元住民などが由豆佐売神社から樹木園までを散策した


2023年(令和5年) 9月26日(火)付紙面より

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エコ実験やクイズで学ぶ 鶴岡 多彩に環境フェア

 環境問題について考え、行動するきっかけとしてもらうイベント「環境フェアつるおか2023」が24日、鶴岡市小真木原総合体育館などで開かれた。家族連れを中心に大勢の市民が足を運び、工作やエコクイズ、エコ実験パフォーマンスショーなどを通して環境保全の大切さを学んだ。

 鶴岡市内を中心に企業や団体、個人商店などが体育館内や周囲の広場に約60ブースを出展。ごみの分別や古紙のリサイクルをパネルにしたものや再生可能エネルギーの紹介、森の木々に付ける樹名板作りなどさまざまなコーナーが設けられた。

 特別ゲストに招かれた「らんま先生」の実験ショーには大勢の家族連れが集まった。環境省から国内初の環境パフォーマー認定を受けたらんま先生は汚水洗浄の実験で「汚水は薬できれいにできるが、ビニール袋やペットボトルが細かく砕けて海に流れると魚が食べてしまい、絶滅する可能性もある」と話し、エコの大切さを伝えていた。

 また、屋外の県自動車公益センターが実施したエコドライブクイズでは車の発進時の操作や低速走行などに関するクイズが出され、家族連れなどが挑戦。お母さんや友達と一緒に参加した加藤悠渚さん(7)は「エコドライブについていろいろ勉強した。大人になって運転する時はアクセルを踏み過ぎないよう気を付けたい」と話していた。

 環境フェアは環境つるおか推進協議会(会長・小谷卓鶴岡高専名誉教授)主催。今回は「みんなでつなごう地球の未来つるおかの未来」をテーマに開催した。

らんま先生(左)がエコ実験を通して環境保全の大切さを伝えた
らんま先生(左)がエコ実験を通して環境保全の大切さを伝えた


2023年(令和5年) 9月26日(火)付紙面より

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横綱柏戸記念学童相撲大会 “豆力士”熱い勝負に会場沸く

 「横綱柏戸記念学童相撲大会」が23日、鶴岡市の横綱柏戸記念館土俵で行われ、小学生力士が力のこもった取組を披露した。

 幕内優勝5回、通算599勝の大横綱・柏戸(本名・富樫剛、1938―96年)の功績をたたえるとともに、相撲を通して心身たくましい子どもを育てようと横綱柏戸記念館活性化推進委員会(安野良明会長)が昨年初めて開いた。

 今大会には鶴岡市と三川町の小学1年生から6年生までの合わせて12人が出場。リーグ戦と3番勝負(5年生の部)で日頃の練習成果を競った。会場には力士の保護者や相撲ファンが訪れ子どもたちの好勝負に拍手を送っていた。表彰式では各部の上位力士に表彰状とメダルが贈られた。結果は次の通り。

 ▽4年生以下の部=1阿部十蔵(広瀬4年)2高橋把瑠(はる)(朝四4年)3鈴木海夢(かいむ)(羽黒4年)

 ▽5年生の部=1今川想羅(そら)(朝五)2鈴木蒼大(あおと)(羽黒)

 ▽6年生の部=1阿部結翔(ゆいと)(三川・横山)2上野琥楠(こなん)(櫛西)3鈴木文琥斗(ふくと)(羽黒)

好勝負を披露した小学生力士
好勝負を披露した小学生力士


2023年(令和5年) 9月26日(火)付紙面より

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県高野連奨励賞と特別表彰 菅井投手(日大山形 鶴五中出)と加藤監督(酒田光陵)

 県高校野球連盟は24日、本年度の奨励賞と特別表彰の受賞者を表彰した。庄内関係では、奨励賞の優秀投手賞に日大山形高の菅井颯選手(3年)=鶴岡五中出身、特別表彰の栄光賞に酒田光陵高野球部監督の加藤勇次さん(30)がそれぞれ選ばれ、同日ヤマリョースタジアム山形(県野球場)で表彰式が行われた。

 菅井選手は今夏、日大山形高の主戦として県大会の全5試合に登板しチームをけん引。甲子園大会では初戦で敗退したものの堂々とした投球を見せた。今後は法政大学(東京都)に進学し、野球を続けながらプロ入りを目指す。

 表彰を受けた菅井選手は「甲子園で打たれて負けたことが悔しかった。この経験を大学野球でも生かしていきたい」と抱負を語った。

 一方、加藤さんは今月上旬に台湾で行われた第31回WBSC・U―18ベースボールワールドカップ(W杯)で、優勝した日本代表チームにアシスタントコーチとして帯同。主にブルペン捕手を務め選手をサポートした。

 加藤さんは「全国のトップクラスの選手や指導者から学ぶことがたくさんあり貴重な経験をさせてもらった。県内の高校野球の発展に還元していきたい」と話した。

甲子園大会に出場した菅井選手(右)とU―18日本代表チームに帯同した加藤さん
甲子園大会に出場した菅井選手(右)とU―18日本代表チームに帯同した加藤さん



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