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2023年(令和5年) 4月13日(木)付紙面より

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酒井家庄内入部400年記念 庄内の歴史ハンドブック一般販売 講演録「通史の中の庄内2」刊行

 酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会は、庄内の歴史や文化を次世代に伝えることを目的に作成した「庄内の歴史ハンドブック」の一般販売を始めた。市郷土資料館編集による歴史講演会講演録「通史の中の庄内2」も刊行され、400年から学んでつなぐ資料や知見として活用される。

 歴史ハンドブック(A5判58ページフルカラー)は小中学生向けに酒井家入部前から明治初期までの庄内の歴史と文化を解説したもので、今年1月にデジタル版をホームページに掲載。紙媒体版を3月に鶴岡市内の小学5年―中学3年生、庄内地域の公共施設に配布した。一般販売を求める声が寄せられたため、800部作成し、致道博物館と鶴岡書店組合加盟店で700円(税込み)で販売している。

 講演録「通史の中の庄内2」(A5判209ページ)は、市立図書館100周年記念事業で刊行した講演録に続く第2弾。入部400年記念事業の一環で2021年から昨年までに開かれた「酒井家草創―庄内藩主への道程」と題したシンポジウムと4つの歴史講演会から、東京大名誉教授で元国立歴史民俗博物館長の宮地正人さん、東京大名誉教授の藤田覚さん、九州大基幹教育院教授の福田千鶴さんら日本史研究の第一線で活躍する講師による9本の講演の内容を収録した。

 講演録は戦国期から明治初めにかけて通史の視点で庄内の歴史を分析した形になっており、戦国時代からの徳川家と酒井家の関係や酒井家初代の忠次(ただつぐ)公、2代家次(いえつぐ)公、3代忠勝(ただかつ)公、「御家騒動」をめぐる最上家と熊本藩主加藤家の改易、明治維新後の庄内士族の動向などに触れている。宮地さんは、地元の人々にとって庄内地域は全国のどこにでもある地方の一つに過ぎないと思っているかもしれないとした上で、「私にとっては廃藩置県以降の近代日本史を考える際の鏡になる特殊な地域が、ここ庄内ではないかとみている」と日本史研究者にとって庄内は重要な地域であるとの見方を示した。400部作成。1650円(税込み)。

 歴史ハンドブックの問い合わせは市社会教育課=電0235(57)4868、講演録は市郷土資料館=電0235(25)5014=へ。

入部400年記念事業で作成された「歴史ハンドブック」(左)と、講演録「通史の中の庄内2」
入部400年記念事業で作成された「歴史ハンドブック」(左)と、講演録「通史の中の庄内2」


2023年(令和5年) 4月13日(木)付紙面より

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鶴岡公園外堀「花筏」出現 散った桜の花びら水面埋める

 鶴岡市馬場町の鶴岡公園のお堀で、散った桜の花びらが水面に漂う「花筏(はないかだ)」が現れた。

 鶴岡南高校側の外堀では8日から9日にかけた風雨で満開となった桜の花びらが落ち、水面は淡いピンク色に。青空が広がった11日は花見客が立ち止まってスマートフォンでお堀を撮影する姿が続いた。

 公園内はコロナ禍前とほぼ同じ80店舗の露店が出店。団子や焼きそばなどを買い求める家族連れらでにぎわいを見せた。市公園緑地係によると露店の営業期間は16日まで。市職員は「先週の強風でだいぶ桜の花は散ってしまったが、昨年の倍以上の露店が立ち並び春の行楽を楽しむ人たちが見られる。もう少し花が持ってくれればと期待したが―」と話していた。

水面が淡いピンク色に染まった鶴岡公園北側の外堀=11日
水面が淡いピンク色に染まった鶴岡公園北側の外堀=11日


2023年(令和5年) 4月13日(木)付紙面より

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桜吹雪と残雪の月山コラボ 「馬渡の桜」見頃 鶴岡市櫛引地域赤川右岸

 鶴岡市櫛引地域の赤川右岸にある「馬渡の桜」が見頃となり、好天の11日は家族連れやグループが桜の下で「お弁当開き」するなど桜花爛(らん)漫(まん)を満喫していた。

 同市黒川から馬渡にかけての赤川堤防約1・5キロと、その北側に続く馬渡川(旧中川)の堤約700メートルの桜並木で、ソメイヨシノを中心にサトザクラ、シダレザクラなど約320本が咲き誇る人気スポット。市櫛引庁舎によると、例年より10日ほど早い今月2日ごろに咲き始めた。11日はソメイヨシノが散り始めとなり、桜吹雪と残雪が白く輝く月山の眺望が重なり、春の穏やかな風情を感じさせた。

桜花爛漫。残雪輝く月山と「馬渡の桜」の共演=11日
桜花爛漫。残雪輝く月山と「馬渡の桜」の共演=11日


2023年(令和5年) 4月13日(木)付紙面より

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酒田の「三大桜」見頃 遊心の森に3種 淡墨桜満開

 酒田共同火力発電(酒田市)が酒田市に寄贈、同市飯森山三丁目の市美術館北側緑地に植樹された“日本三大桜”が見頃を迎え、淡いピンクや白の花々が美術館来館者や道行く人たちの目を楽しませている。

 酒田の活性化と環境保全を目的に同社は2003年、創立30周年記念事業の一環として、いずれも大正時代に国指定天然記念物とされた伊佐沢(いさざわ)の久保桜(長井市)、山高神代桜(やまたかじんだいざくら)(山梨県北杜市)、根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)(岐阜県根尾市)の種子から育てた苗木各1本を市に寄贈。当時の役員らが市美術館と東北公益文科大の間にある「遊心の森」に植樹した。07年に初めて花が咲いて以来、毎年春にクロマツ林の遊歩道を華やかに彩っている。

 中央の神代桜が最も早く咲き始め、道路寄りの久保桜が続き、最後に淡墨桜の花が開く。晴天に恵まれ、淡墨桜が満開を迎えた11日は市民らが三々五々訪れ、散策を楽しんでいた。

 市では日和山公園、新井田川沿いの新橋緑地、港南公園(通称・三角公園)の桜と共に、「三大桜」の開花状況もホームページで紹介している。

見頃を迎えた酒田の「三大桜」。左から根尾谷淡墨桜、山高神代桜、伊佐沢の久保桜=11日
見頃を迎えた酒田の「三大桜」。左から根尾谷淡墨桜、山高神代桜、伊佐沢の久保桜=11日



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