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2024年(令和6年) 3月27日(水)付紙面より

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「獄医立花登手控え」の世界 登場人物やストーリー資料70点余 藤沢周平記念館

 鶴岡市出身の作家・藤沢周平(1927―97年)の人気シリーズの登場人物やストーリーに関するさまざまな資料を紹介する企画展「『獄医立花登手控え』の世界」が23日、鶴岡市立藤沢周平記念館で始まった。主人公の牢医・立花登をはじめ魅力あるキャラクターの人物像のほか、江戸期の司法や牢屋敷の生活など数多くの資料が来場者の目を引いている。

 「獄医立花登手控え」は1979年、第1章「雨上がり」が小説現代1月号に発表され、以降83年の同誌2月号まで全24章が連載された。物語は江戸に出た青年医師の立花が、はやらない町医者の叔父に代わり小伝馬町の牢医を勤めるところから始まり、囚人や病人との関わりからさまざまな事件に巻き込まれる。立花が推理と得意の柔術で解決しながら医者として、人間として成長していく姿が描かれている。

 のちに全章が「春秋の檻」「風雪の檻」「愛憎の檻」「人間の檻」のシリーズ全4冊に所収、刊行された。82年にはNHKで「立花登青春手控え」のタイトルでドラマ化(全23話)。2016年にリメイク版が制作され、NHK BSプレミアムで放送された。

 今回は藤沢周平記念館の第21回企画展として開催。23章分の自筆原稿をはじめ、ちらしの裏に書き留めた情景描写の創作メモや草稿、登場人物の詳細パネルなど資料約40点が展示されている。期間中に入れ替える分も合わせ、展示資料は約70点に上るという。

 作中では立花が医学を勉強する場面に実在する当時の医学書が書かれており、山形市郷土資料館が所蔵する同名の医学書も展示された。また、立花が得意とする柔術の指南書や、牢屋敷の生活、しきたりなどをまとめたパネルも展示された。

 展示は9月24日(火)まで。休館日は毎週水曜(休日の場合は翌平日)。6月18―21日は臨時休館となる。入館時間は午前9時から午後4時半(受け付け終了)。問い合わせは藤沢周平記念館=電0235(29)1880=へ。

藤沢周平の人気シリーズ「獄医立花登手控え」に関するさまざまな資料が展示されている
藤沢周平の人気シリーズ「獄医立花登手控え」に関するさまざまな資料が展示されている



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