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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 5月7日(火)付紙面より

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華やかに二十歳の節目祝う 酒田市成人の集い 再会喜び合い気持ち新たに

 酒田市の「二十歳を祝う成人の集い」が4日、同市の希望ホールで開かれ、華やかな振り袖、ビシッとしたスーツなどで飾った、一つの節目を迎えた若者たちが気持ちを新たにした。

 成人の集いについて市は本年度から、対象者全員が20歳を迎えた後の5月4日(みどりの日)に執り行うことにした。今年の対象は2003年4月2日―04年4月1日生まれの1137人(男性597人、女性540人)で、この日は753人が出席した。

 コロナ禍の影響でここ数年は「密」を避けるため2回に分けて開催したが、従来通りの1回に。矢口明子市長は式辞で「一人一人が夢に向かって充実した毎日を過ごし、幸せな人生を歩むことを祈念する」と述べ、「私の夢は、皆さんのような若者から『住み続けたい』『戻ってきたい』と思ってもらえる酒田をつくること。どこで活躍しようと酒田のことを頭に、心に止めながら生活を送ってほしい」と続けた。

 佐藤猛市議会議長が「皆さんの成長そのものが家族の、地域の希望」、加藤鮎子内閣府特命担当大臣(衆院山形3区)が「夢と感謝の気持ちを忘れずに。多様な出会いを大切にしてほしい」とそれぞれ祝辞を述べた。

 いずれも成人の集い実行委員を務めた阿部快晴(かいせい)さん(20)=砂越、市職員=と、齋藤真央(まなか)さん(20)=大宮町三丁目、同=が「自分の言動に責任を持ち、素直に感謝を伝えられる大人になりたい。二十歳という大きな節目を迎えた今、一人一人が社会の一員であるという自覚を持ち、精いっぱい努力していく」と所管を述べた。

 同市の太鼓道場・風の会メンバーによる演奏に続き、中学校単位で記念撮影。会場内外では友人同士で再会を喜び合う姿が見られた。

式典前後の希望ホール前は振り袖姿の女性たちで華やいだ雰囲気に
式典前後の希望ホール前は振り袖姿の女性たちで華やいだ雰囲気に


2024年(令和6年) 5月7日(火)付紙面より

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花笠舞青空に映え 遊佐 吹浦まつり行列地区内くねる

 遊佐町の鳥海山大物忌神社(高橋廣晃宮司)吹浦口之宮例大祭(通称・吹浦祭り)が5日、同町吹浦地区で繰り広げられた。吹浦田楽保存会(中村眞輝会長)の面々が、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る花笠舞を同宮境内の特設舞台で華麗に奉納上演。多くの祭り客が見つめ、終わると大きな拍手を送った。

 鎌倉時代から続くという伝統の祭り。伊達奴(だてやっこ)の先導で鳥海山大物忌、月山(つきやま)の両大神を祭る2基の神輿(みこし)を中心とした渡御行列が同宮を出発。晴れ着姿の子どもたちが花を手にした家族らと一緒に行列に加わる「台花持ち」、遊佐小学生による「子ども樽みこし」、県内外から大勢の担ぎ手が集まる「吹浦みこし」などの行列が、30軒近い露店が立ち並ぶ同地区中心部を練り歩いた。

 約2時間かけて行列が同宮に戻ると花笠舞の披露。真っ青な空と新緑が目に優しい林をバックに深紅の花笠が華麗、勇壮に揺れ、祭りのクライマックスを告げた。

伝統の花笠舞が華麗、勇壮に披露された
伝統の花笠舞が華麗、勇壮に披露された


2024年(令和6年) 5月7日(火)付紙面より

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伝統継ぎ“致道館サウンド”響く 第1回吹奏楽研究会定期演奏会 たっぷり趣向凝らし 満員の会場沸く

 鶴岡南、鶴岡北の両高校が統合して今春開校した致道館高の吹奏楽研究会(吹研、佐藤拓也会長、会員58人)第1回定期演奏会が4日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。伝統ある前身の鶴南吹研を引き継いだ新たな「致道館サウンド」で、市民や中学・高校の吹奏楽部員、OB・OGらでほぼ満員となった会場を沸かせた。

 部活動の鶴南吹研は、自分たちでさまざまな曲をアレンジし吹奏楽の可能性を研究しようと、1963(昭和38)年に命名。66年に初の定演を開催した。日本を代表する吹奏楽の作曲・編曲家の故真島俊夫さん(2016年4月死去)は当時3年生で学生指揮を務め、初の定演の1曲目に演奏した「サウンドオブミュージック」は、真島さんが編曲し指揮をした。鶴南吹研は2012年の第60回全日本吹奏楽コンクール全国大会に東北地区代表として初出場を果たしている。

 致道館吹研は1年生30人を加え計58人でスタート。吹奏楽部がなかった鶴岡北高からも新たにメンバーが加わった。第1回定演は2部構成で行われた。第1部では佐藤会長が作曲したマーチ風の「かもめ」を初演したほか、昨年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲などを披露。第2部ではディズニー映画や真島さんの編曲によるカーペンターズのメドレー、ジャズやミュージカルの名曲などおなじみの曲を、ソロを織り込みながら演奏。新入会員となる1年生のダンス、会員によるモダンダンスやソロ歌唱もあり、エンターテインメントたっぷりの趣向を凝らした内容で来場者を楽しませていた。

 締めくくりは、鶴南吹研時代からの定番で、吹研OBの真島さん編曲の吹奏楽の人気曲「宝島」を披露。新たな致道館吹研サウンドで、「吹研」の伝統を来場した市民にアピールしていた。

新生「致道館吹研」のサウンドを披露した初の定演。趣向を凝らした演出で来場者を楽しませた
新生「致道館吹研」のサウンドを披露した初の定演。趣向を凝らした演出で来場者を楽しませた


2024年(令和6年) 5月7日(火)付紙面より

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一年の無病息災を祈る 酒田市田沢地区 胎蔵山で恒例「御神体背負い上げ」

 酒田市田沢地区の薬師神社本殿から胎蔵山(729メートル)山頂の同神社「奥の院」まで、御神体の薬師如来像(混合銅製、高さ約40センチ、重さ約16キロ)を背負って運び上げる「御神体背負い上げ」が3日、胎蔵山で行われ、参加者が一年の健康などを祈りながら山頂を目指した。

 胎蔵山は約1200年前に弘法大師が開山し、古くから山岳信仰の山として親しまれてきた。昔は山頂に神社本殿があり、中に黄金色に輝く薬師如来像を御神体として安置していたが、100年以上前に盗難事件が発生。新しい御神体を作る際に「地元民の目が届くところに」と、麓の八森集落に本殿を移築。山頂の旧本殿を「奥の院」として、年に一度御神体を山頂まで運ぶ神事が行われるようになったという。地域活性化に取り組んでいる「胎蔵ロマン会」(岩間政幸会長)が毎年協力し、広く参加者を募り実施している。

 この日は快晴に恵まれ、会員含め県内外から約30人が参加。午前7時に同神社本殿で祈祷(きとう)した後、今年当番となった2番組の岩間修組長が御神体を神社から下ろし、2キロほど離れた胎蔵山登山口まで車で移動した。

 一行は時折爽やかな風が吹く穏やかな天候の中、背負子(しょいこ)と合わせて約20キロにもなる御神体を代わる代わる背負い、チゴユリ、カタバミ、スミレなどが咲き新緑が生い茂る登山道を進んだ。

 道中、鳥居松や中の宮で休憩を取りながら午前11時ごろ、「奥の院」に到着。1年ぶりに鎮座した御神体に、参加者や集まった登山客らは恭しく手を合わせ、無病息災などを祈願した。

 娘、友人家族と共に参加した小松ゆいさん(44)=同市亀ケ崎二丁目=は「神様と共に上がれるのは普段はできない体験と思い参加した。子どもたちが幅広い年代の人たちとも交流できて、良い経験になった」と。娘のあんさん(7)=亀ケ崎小2年=は「重たかったけど持って歩くことができてうれしかった。急な坂は大変だったけど、山頂まで登れて良かった」と笑顔で話した。

参加者が山頂を目指し代わる代わる背負い上げに挑戦
参加者が山頂を目指し代わる代わる背負い上げに挑戦



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