2019年(令和1年) 5月6日(月)付紙面より
ツイート
ゴールデンウイーク終盤の5日、地元で捕れた旬の魚介類を格安で販売する第28回鼠ケ関大漁旗フェスティバルが鶴岡市の鼠ケ関港で開かれ、県内外から訪れた行楽客でにぎわった。
鼠ケ関漁業青年会が中心になって「新鮮な地元の魚をPRしよう」と1992年から毎年実施している。市場価格の2―3割という鮮魚を目当てに、地元をはじめ内陸や県外からも家族連れなど約1万人が訪れる大型連休恒例の人気イベント。
鮮魚販売は前日の午後9時ごろから並んだという家族を先頭に、恒例の長蛇の列ができた。渡部釟次(はちじ)さん(81)=同市陽光町=は「午後11時すぎに並んで11番目。夜は寒かったよ」。
絶好の行楽日和となった5日午前10時、開場を告げる地元の辨天(べんてん)太鼓による威勢のいい音を合図に、待ち構えた人たちが会場へなだれ込んだ。1箱1・5キロを約120箱用意したズワイガニは開始10分足らずで完売。タラやカニ、アカラなどの詰め放題コーナーの前には人だかりができ、こちらも1時間足らずで終了。近年にないにぎわいぶりとなった。天童市から家族らで訪れた延澤太一さん(36)は「昨年初めて来た時は行列の後ろの方。反省を生かして今年は整理券24番目をゲット。目当てのカニもたくさん買えたので良かった」と話していた。
会場ではこのほか漁船クルージングや小学生対象の魚つかみ取りなども行われ、大勢の人でにぎわった。