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2019年(令和1年) 11月26日(火)付紙面より

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地元役者の熱演に大きな声援 「山戸能」と「山五十川歌舞伎」奉納上演

 鶴岡市山五十川に伝わる「山戸能」と「山五十川歌舞伎」の奉納上演が23日、同地区の山五十川公民館で行われた。集落内の子どもや青年たちが熱演し、会場を沸かせた。

 山戸能は、地元に伝わる書物によると866年ごろの起源。演目の伝来などで黒川能にもゆかりが深いとされる。一方、山五十川歌舞伎は、江戸中期の宝永年間(1704―11年)、神事にまつわる村芝居として始まったという。一集落で能と歌舞伎の両方が受け継がれている例は全国でも珍しく、1964年に能、86年には歌舞伎がそれぞれ県の無形民俗文化財に指定された。

 現在は山五十川古典芸能保存会の下、山戸能一座(三浦市樹座長)と山五十川歌舞伎一座(尾上菊之丞座長)がそれぞれ伝承。春と秋の年2回、地元の河内神社の祭典で献納上演している。

 この日は、能の「座揃囃子」で幕開けし、子どもたちによる稚児舞「恋慕の舞」、五穀豊穣(ごこくほうじょう)・国家安寧などの祈りを込めた「式三番」、番能「舟弁慶」と続いた。歌舞伎の演目は源平布引滝「九郎助住家の場」。子役らの熱演に、約250人が詰め掛けた会場からは「最後まで負げるな!」などと声援も飛んで盛り上がった。

 能の式三番で、翁と三番叟の導き役「千歳」を務めた藤原しおんさん(11)=あつみ小5年=は、今回が初舞台。「大人がいっぱい見ていて緊張したけど練習通りできて良かった。本当は男の人がやるものだと聞いているけど、もしできるなら、大人になっても続けたい」と話していた。

山五十川歌舞伎の一場面。会場からの「大向こう」に地元役者が熱演で応えた
山五十川歌舞伎の一場面。会場からの「大向こう」に地元役者が熱演で応えた


2019年(令和1年) 11月26日(火)付紙面より

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親子で体験 地域の伝統食

 鶴岡青年会議所(JC、佐藤淳一理事長)主催の伝統食体験イベント「おらほのごっつぉ」が23日、鶴岡市の出羽庄内国際村で行われた。親子80組270人が参加し、市内6地域の伝統食の試食や調理体験を通して地域文化に触れた。

 親子の絆を深め、子どもたちの郷土愛を育むきっかけにしてもらおうと、青少年育成事業として今回初企画。

 ▽温海はべろべろもちと温海かぶ▽羽黒は精進料理のごま豆腐▽櫛引は黒川能のしみ豆腐▽朝日はハレの日の供えもの「しろもち」とやまぶどうジュース▽藤島は盛んな稲作にちなんでつや姫と雪若丸の食べ比べ▽旧市内は大黒様のお歳夜の納豆汁―と市内6地域から伝統食が集合。会場で振る舞われた。

 このほか、練り菓子や温海かぶの漬物作り、みその仕込みも体験。米のポン菓子製造も披露され、出来上がりの爆発音と優しい甘さに、親子で歓声を上げていた。小学5年生の長女(11)と訪れた同市加茂の40代女性は、「べろべろもちなど、知ってはいたが今回初めて口にしたものも。親子で一緒に作ったみそ。出来上がる半年後が楽しみ」と話していた。

藤島の米を使ってポン菓子製造。出来上がりを知らせる爆発音に親子で歓声を上げた
藤島の米を使ってポン菓子製造。出来上がりを知らせる爆発音に親子で歓声を上げた



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