2005年(平成17年) 6月24日(金)付紙面より
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22日に囲いの一部を解かれて放鳥された酒田市の土門拳記念館の白鳥(オオハクチョウ)親子5羽は、放鳥から6時間半後の同日午後4時半ごろ、池の中に入り、関係者をホッとさせた。
同日午前10時に囲いの出入り口が開けられ、親子は間もなく外に出た。池までの距離は5メートルほどだが、警戒しているのか囲いの周囲を離れず、なかなか池には入らなかった。
午後4時半ごろ、5羽が少しずつ囲いから離れて水際に近づき、まず両親が水の中に入ると、ヒナ3羽も次々に入り、両親に挟まれるように泳ぎ始めた。見学者の間からは拍手がわき起こった。
抱卵したときから囲いを作り、ヒナの成長を見守ってきた酒田市白鳥を愛する会の碇谷啓二会長は「ホッとした。これでひとまずは安心。退避用の浮島も作られたので、慣れればそこにも上るようになると思う。あとは元気に育つことを祈るだけ」と喜んでいた。
両親に導かれるように次々に池の中に