2005年(平成17年) 8月3日(水)付紙面より
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山大農学部の江頭宏昌助教授と夏賀元康助教授が、枝豆のおいしさを測定する枝豆食味測定器を共同開発し2日、藤島町の県庄内総合支庁農業技術普及課で行われた枝豆品質
・外観合同調査研修会(庄内園芸ブランド確立推進協議会主催)でJA関係者らに実演披露した。
枝豆食味測定器は、米の甘味成分などを測定する近赤外分光法を用い、さやを取った枝豆に光を照射し、波長の吸収具合などから枝豆の甘味を左右するスクロースやアミノ酸などの含有量を測定するもの。3年前から江頭助教授らが実用化に向けてデータ収集を重ねていた。
江頭助教授は「庄内で枝豆の生産量が年々増加している中で、品質向上が課題になってくる。産地ごとに迅速に成分分析できる測定器は品質向上に役立つ」と話している。
この日の研修会には庄内地域の5つのJA関係者ら約30人が参加。各産地から持ち寄った枝豆を食味測定器で測ったり、参加者がゆで豆の風味や食味調査などを行った。
今年の作柄については、5月の定植時期の低温続きで生育が遅れ気味だったが、その後、生育が順調に回復。品質・収量ともに期待できるとした。
開発した枝豆の食味測定器で庄内各産地の枝豆の成分分析をする江頭助教授