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2005年(平成17年) 8月7日(日)付紙面より

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日本海病院と酒田病院「統合」議論に至らず 庄内地区救急医療 検討会発足し初会合

 庄内地区の救急医療体制について協議する検討会が5日、発足し、三川町の県庄内総合支庁で初会合を開いた。庄内に重篤な救急患者のそ生などを担う救命救急センター(3次医療機関)がないことなどから、県が設置したもの。酒田市の県立日本海病院と市立酒田病院の連携や機能分担を含め幅広い議論が行われたが、酒田市が県に打診していた両病院の「統合」といった踏み込んだ議論には至らなかった。12月ごろまで計3回程度の会合を開いて意見を集約し、県全体の検討会に報告する。

 検討会は、今月3日に発足した県全体の「救急医療体制等に関する検討会」(座長・有海躬行県医師会長)の庄内地域部会。委員は県健康福祉部の斉藤忠男次長を座長に、酒田、鶴岡両地区医師会長、日本海病院長、酒田病院長、鶴岡市立荘内病院長、酒田市企画調整部長、鶴岡市健康福祉部長、県病院事業局次長ら12人。「中核病院相互の機能分担」「3次救急患者への対応」の2項目を検討する。

 初会合には委員全員が出席。県側が検討会の趣旨や県内の救急医療の現状などを説明した後、意見交換した。

 斎藤好正酒田地区医師会長は、「北部では普段は困ったことはあまりなく、9割は完結している。ただ、3次医療は別。一般病院と同じ中核病院が2つあり、ありがたい面も大変な面もある。すみ分けが必要」、斎藤寿一鶴岡地区医師会長は「南部では救急患者の80%が荘内病院に集中し、『忙しい』の声もある」など地域医療の現場からの意見を語った。

 病院側の意見として新澤陽英日本海病院長は「庄内は比較的うまくいっているが、2次医療(手術や入院を要する医療)と3次、あるいは2・5次的医療のすみ分けが必要」とした上、「当病院は3次を担う体制を整えたい。役割分担が重要」と、役割分担の必要性を強調した。

 一方、栗谷義樹酒田病院長は「地域の医療資源、施設、財源をどううまく使うかが重要。医療機関も企業で、経営していかないといけない。今のままでは医師の確保や財源など、先々どうなるか難しい時代が来るかも」と、地域の医療資源の合理的な活用を訴え、言外に「統合」の必要性をにじませた。

 また、松原要一荘内病院長は「日本海病院が一般病院と同じことをやって赤字とか、黒字とかいわれること自体がおかしい。(3次医療を担えば)赤字になっても存在意義がある。県立病院の存在価値を示してほしい」と、日本海病院が3次医療を担うべきとの考えを示した。

 そのほか、「慢性期医療のことも考えなければいけない。北部では(八幡)町立病院もあり、役割分担の議論の中に含めるべき」といった意見も出た。

 終了後、新澤日本海病院長は酒田病院との統合について、「メリットはないと思う。それより機



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