2005年(平成17年) 10月26日(水)付紙面より
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合併で誕生した新「鶴岡市」の初代市長に就任した富塚陽一氏(74)が24日、初登庁した。記者会見で富塚氏は新市建設計画について触れ、事業縮小の意向を示した。
富塚氏は午後1時に登庁。市役所1階で花束を贈られ、職員に拍手で出迎えられた。市青年センターで行われた職員訓辞では、約200人の幹部職員に対し「世の中は変わっている。変革の実態を調べ分析し、的確に判断して制度、政策をどう適用させていくか。地域が一体的に融合するよう努力してほしい」と訓示した。
この後の記者会見で、建設計画について富塚氏は「合併特例債発行の国の査定は厳しくなるだろうし、当初みていた財源が取れるか分からない。議会と協議しなければならないが、建設計画を見直し、事業を抑制しなければならない」との考えを示した。助役人事は「11月の臨時議会に提案する。収入役は助役兼任も検討して判断する。広域的な諸行政に対応するため、業務状態をみながら非常勤顧問制も検討したい」と述べた。
また、三川町との合併については「前向きに検討していくが、まずは新市を軌道に乗せることが重要。2006年度途中から07年度になる」との見方を示した。
職員の出迎えを受けて初登庁した富塚陽一市長