2006年(平成18年) 1月21日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市立温海小学校(長谷川芳男校長、児童178人)はこのほど、地域ぐるみで積極的に学校安全に取り組み、成果を上げたとして「学校安全功労文部科学大臣表彰」を受賞した。
受賞したのは全国22小学校と2個人。昨年11月、滋賀県で開かれた第55回全国学校保健研究大会の席上、表彰された。同校は2003年度に文部科学省の「地域ぐるみの学校安全推進モデル事業」の指定を受け、「児童、保護者、地域の防犯意識の高揚」「校内防犯と安全体制づくりの実施」「登校指導・生活安全の指導と愛の一声運動」などを軸に運動を続けてきた。
地元の温海署と連携し年2回、不審者侵入時対応避難訓練を実施。児童たちが子供会活動で通学路沿いや地域の危険個所を点検しまとめた「あつみ地域危険マップ」の作成、学校安全だよりの全戸配布、見守り隊の結成などに取り組んできた。
こうした取り組みの成果で03年度から児童が関係した大きな事故は発生していない。
現在は児童一人一人の通学路に着目し、子ども110番や危険個所などを示した個々の安全マップを作成中。長谷川校長は「校内の意識調査の結果でも児童の安全意識が高まっている。学校安全だよりの配布や見守り隊の結成で地域の人の意識も高い。個々へ対応した安全マップの作成などで、今後も充実を図っていきたい」と話している。
地域の危険個所を点検する温海小の児童たち