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2006年(平成18年) 11月12日(日)付紙面より

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大根で風起こせ! 中通り商店街 農家と連携しイベント 19日酒田

 酒田市の中通り商店街振興組合(佐藤英夫理事長)は19日、大根や白菜など越冬野菜の直売「大根市」を中央公園前で開く。昭和30年代まで盛んだったがその後途絶えていた行事を昨年、復活させたもの。2年目の今年は市内の農家女性による「きらきらネットワーク倶楽部」(佐藤静子会長)と連携し、空き店舗を使った農家レストラン「小さな畑のレストラン」を開店、メンバーが工夫を凝らした料理を提供する。

 大根市はかつて、甘みのある砂丘大根が旬を迎えるこの時期、中心商店街で盛んに開かれていた。しかし、冷蔵庫の普及などで越冬野菜を大量に漬け込むといった習慣が薄れ、衰退した。

 中通り商店街振興組合では昨年11月にこの大根市を復活させた。地元の生活文化を地域の財産と考え、その掘り起こしと発信、地産地消への貢献で商店街の活性化を図る狙い。市内の産直グループによる越冬野菜の直売、同商店街の女性たちが考案したアイデア大根料理の紹介などで好評だった。

 今年は、きらきらネットが今月2日の中心商店街関係者との懇談会で、手作り料理を提供。これがきっかけで、同ネットが大根市で野菜の直売と、農家レストランを試験的に出店する案が商店街側から上がり、トントン拍子で話が進んだ。

 9日に中町一丁目の北村ビルで開かれたアイデア大根料理の試食会には、同ネットの佐藤会長ら会員2人も参加。商店街の女性たちが考案し大根市で紹介する「マーボ大根」「大根ステーキ」など4種の料理を試食するとともに、当日に向けて打ち合わせをした。
 農家レストランで出す料理は今後詰めるが、2日の懇談会に出したメニュー(新米おにぎり、ヤーコンの煮物、ミズナのサラダ、カブの甘煮、黄な粉とズンダのだんご、青菜漬など)とほぼ同様のものを予定している。

 中通り商店街振興組合の佐藤理事長は「われわれは売るのはプロだが、モノは作れない。農家はその逆。お互いが協力して、消費者に喜ばれる商店街を目指したい」と語り、農家レストランは客の反応を見て、月に1回ぐらいのペースで定着させていきたい考え。
 きらきらネットの佐藤会長は「商業者とのコミュニケーションはわれわれにも大事。商店街がにぎやかになるよう協力したい」と、こちらも協力を惜しまず連携を強めていきたい考え。

 大根市は19日午前10時から午後2時ごろまで。「小さな畑のレストラン」は中央公園前の空き店舗で開店の予定。

19日の大根市に向け、商業者と農家女性がアイデア料理の試食や打ち合わせ=9日、北村ビル
19日の大根市に向け、商業者と農家女性がアイデア料理の試食や打ち合わせ=9日、北村ビル


2006年(平成18年) 11月12日(日)付紙面より

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県立日本海病院 市立酒田病院 統合再編へ協議会設立

 県立日本海病院と市立酒田病院の統合再編に向け、県と酒田市で組織する協議会が10日設立され、第1回運営委員会(委員長・日野雅夫副知事)が山形市内で開かれた。本年度末に整備基本構想、来年度には経営形態や費用負担など盛り込んだ整備基本計画を策定し、2008年度までに新しい経営体の設立を目指すスケジュール案を了承。齋藤弘知事と阿部寿一市長が加わる20日の第1回協議会で正式決定する運びとなった。

 協議会では、県と市の幹部や両病院長で構成する運営委と、「医療機能」「施設」「総務管理」の3つの部会が具体的な検討を進め、齋藤知事と阿部市長が最終的に意思決定を行う。また、専門的立場から意見を聞く「庄内地域医療懇話会」も設置し、山形大学医学部長、東北大学病院長、県と酒田、鶴岡の各医師会、鶴岡市立荘内病院長らで構成。12月上旬に予定する第1回懇話会後、3部会で統合再編に向けた作業を本格化する。

 この日の委員会では、「3次救急医療など地域に不足する医療機能の提供」「質の高い医療の安定供給のための診療機能の再編」「持続可能な経営体」など、統合再編の理念と基本方向を確認した。

 本年度に策定する基本構想には、統合再編後の診療科目や病床数、施設の規模や配置などを盛り込む。基本計画では、具体的な医療機能、酒田病院を改築する場合の整備場所や規模、建設整備に伴う県と市などの費用負担、経営主体、統合時期などを示す。
 協議の中で、日本海、酒田の両病院長が経営状態を説明。新澤陽英日本海病院長は「病床利用率が90%近くに伸び、本年度は総収支で初の黒字が見込まれ、累積欠損金を減らすことが期待できる」と報告し、「医師不足と過重労働、看護師不足の課題解決に向け、話し合いを進めたい」と語った。

 栗谷義樹酒田病院長は「中途半端な状態が長続きすると、大学医学部からの医師の派遣も困難になる。病院施設は減価償却期間を超えて3年になり、もう持たない。統合を可能な限り前倒しすべきだ」と、統合再編後の施設整備を急ぐべきとの考えを強調した。これに対し、日野副知事は「協議がスムーズに進めば、統合時期の前倒しもあり得る」との考えを示した。

日本海、酒田両病院の統合再編に向けた協議会の第1回運営委員会
日本海、酒田両病院の統合再編に向けた協議会の第1回運営委員会



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