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2006年(平成18年) 11月11日(土)付紙面より

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図書館を授業に 朝一小で公開発表会

 鶴岡市立朝暘第一小学校(富樫恒文校長、児童610人)で9日、同校の図書館活用教育に関する公開発表会が行われた。県内外から参加した教育関係者や学校図書館専門員、学校司書などが児童たちの授業の様子を見学した。

 同市第3ブロック(鶴岡三中学区)に所属する朝一、朝二、黄金、斎の4小学校と鶴岡一中の5校では、毎年持ち回りで研修会を開き、それぞれの教育への取り組みを公開している。2003年に全国学校図書館協議会(本部・東京都)が制定する学校図書館賞大賞を受賞した同校は今回、全国でも有名となった児童たちの図書館利用や授業への活用法を公開発表会として取り上げた。

 発表会は、午前と午後の公開授業と全体会の3部構成で進められ、市第3ブロックや鶴岡・田川地区の教育関係者のほか、東京や静岡、千葉など県外の学校関係者と学校図書館専門員、学校司書、慶應義塾大の学生など約160人が参加した。

 このうち午後の公開授業では、図書館で4年生の総合授業が行われた。「大人になったら何になる」をテーマに、さまざまな職業について図書館の資料を読み取り、その職業が活躍する分野や仕事の内容などを情報カードに個条書きする児童たちの様子を参加者たちが熱心に見学した。

 福島県郡山市の小学校に勤める女性司書(39)は「児童たちの表情が生き生きしていて先生の話を真剣に聞く態度が素晴らしい。授業内容もレベルが高く、図書館も蔵書が多くて利用しやすい」と話していた。

 全体会では八洲学園大学の高鷲忠美教授が「図書館活用教育の現状と課題」の演題で講話した。

朝一小児童の図書館利用法の様子を熱心に見学する学校関係者たち
朝一小児童の図書館利用法の様子を熱心に見学する学校関係者たち


2006年(平成18年) 11月11日(土)付紙面より

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樹上脱渋柿しぐれクマの被害相次ぐ 庄内北部の山間部など ビニール袋が目印?

 樹上脱渋の技術で生産された庄内柿の新ブランド「庄内柿しぐれ」が、思わぬ被害に遭っている。これまで渋柿の庄内柿には目もくれなかったクマが、樹上で渋抜きされている「柿しぐれ」だけを狙い、食い荒らす被害が遊佐町や酒田市の山間部の柿畑で発生している。“想定外”の事態に生産者や農協関係者は頭を悩ませている。

 庄内みどり農協によると、被害は酒田市生石地区や松山、八幡地域、遊佐町の山間部など広域にわたり発生している。同じ柿畑の中でもビニールをかぶった「柿しぐれ」だけが狙われており、これまでに1000粒超が食い荒らされたという。

 庄内柿の産地の酒田市茗ケ沢地区では、先月中旬ごろから被害が出始めた。収穫間近の150粒ほどが被害にあったという生産者は「ビニール袋をかぶっていることが渋柿と区別する目印になり、繰り返し狙われたようだ。クマが畑に近づかないように夜間もラジオを鳴らしたり、ろうそくやライトを灯したが、全く効果がなかった」と嘆いた。

 先月下旬には、同地区の柿畑に仕掛けたおりに親子グマが捕まっていた。親グマは駆除し、子グマは逃がしたという。ある生産者は「逃がした子グマが再び柿畑に姿を見せた。甘くておいしいことを覚えてしまったのだろう。来年も現れないか不安だ。実だけ食べるのならまだいいが、枝に登って折られると被害が大きくなる」と心配そうに話した。

 同農協では「被害が終息した地域もあるが、まだ続いているところもある。今は地域や生産者がそれぞれ対策をとっている状態。今年のように山に餌が少ない場合は、クマが山里に下りて再び柿しぐれを狙う可能性もある。特産物として売り出していく中、クマ対策が今後の課題になる」と話した。

クマにかじられた「庄内柿しぐれ」。被害が相次いでいる 
クマにかじられた「庄内柿しぐれ」。被害が相次いでいる 



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