2006年(平成18年) 11月19日(日)付紙面より
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淡水魚保全研究会(上野輝彌会長)と遊佐町が主催した「第2回淡水魚保全シンポジウム 湧水保全フォーラムinゆざ」が18日、秋篠宮さまご臨席の下、同町中央公民館で開かれた。
貴重な湧水・湧水群やそれを取り巻く環境、淡水魚の保全に取り組んでいる全国の研究者や地元民が一堂に集い、研究事例の発表など通し、地域が一体となった「湧水生態系保全の在り方」を探ろうと企画した。
この日は町内外から約550人が参加。同町の小野寺喜一郎町長が「湧水を将来に残すため有意義な会に」、上野会長が「日ごろの研究の成果を遊佐から全国に発信できるよう期待」とそれぞれあいさつした。
岐阜経済大学地域連携推進センターの森誠一教授の基調講演に続き、月光川水系の調査を行っている後藤晃・北海道大教授、総合学習で西通川を学んでいる同町の西遊佐小6年生らが日ごろの研究成果を発表した。
このうち後藤教授は月光川水系について「全長30キロにも満たない川だが、在来性の種だけで27種が存在。種の多様性があるところ」と述べた。そして同川に生息するカジカ属の一種・ハナカジカを挙げ、「アユカケなど他のカジカ属4種と共存している河川は極めて貴重だ」と語った。
一方、同公民館2階会議室で17、18の両日、主として河川保全活動など紹介したポスター発表が行われ、秋篠宮さまは17日午後にご覧になった。
秋篠宮さまご臨席の下、開催されたシンポジウム