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2006年(平成18年) 4月7日(金)付紙面より

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築120年の古蔵再生 NPO橋渡し、店舗に活用 鶴岡から宮城県登米市へ

 鶴岡市日吉町の旧商家の古蔵が宮城県登米市に移築再生され、老舗うなぎ屋の店舗として生まれ変わることになった。解体される古民家や蔵の古材を次代に引き継ぐ活動を展開している全国組織のNPO法人・日本民家再生リサイクル協会の山形、宮城のメンバーの橋渡しで実現した。
 移築再生される古蔵は、総2階建て約250平方メートルで築約120年。商家の蔵として、その後、米穀店の倉庫として使われ、数年前から空き家となっていた。
 施主のうなぎ屋経営者が、古民家再生のテレビ番組を見て同リサイクル協会理事の渡部喜美雄さん(渡部工業社長、鶴岡市羽黒町)を知り、昨夏に渡部さんとコンタクトを取った。日吉町の古蔵が解体される情報を聞きつけた渡部さんが、経営者に物件を紹介。宮城の同リサイクル協会メンバーとの協力で移築再生が具現化した。
 先月までに古蔵の解体作業を終え、現在は渡部さんの会社で、うなぎ屋の店舗に再生するための加工作業が進められている。
 渡部さんは「材質の保存状態が良く、昔の職人さんの技が生きた立派な蔵。ケヤキの大黒柱や棟木などの古材は今ではめったに見つからない。廃材になってしまうのはもったいない」と話し、「古材はそれぞれの歴史を重ね、独特の味わいがあり二つと同じものはない。こうした魅力を理解し、再利用する人が増えているのはうれしいこと」と語った。
          
          

鶴岡市日吉町にあった商家の古蔵が宮城県に移築再生される
鶴岡市日吉町にあった商家の古蔵が宮城県に移築再生される


2006年(平成18年) 4月7日(金)付紙面より

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地域包括支援センター 新たに介護予防事業も展開

 酒田市で今月から、介護保険制度に基づいて介護に関する総合的な相談や支援の拠点となる新たな施設「地域包括支援センター」が、市内の日常生活圏ごとの10カ所で始動した。大半はこれまでの在宅介護支援センターに代わるもので、主任ケアマネジャーや保健師らが、各種相談やケアマネジメントの支援などのほか、新たに介護保険の対象となった各種介護予防の事業を展開していく。

 地域包括支援センターは、今月に改正施行された介護保険法に基づき、高齢者の包括的、継続的な介護サービス体制を支える地域の中核施設。原則として保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士の3種の専門職を配置し、主に総合相談支援、権利擁護(虐待の早期発見と防止など)、ケアマネジメント支援、介護予防ケアマネジメントの4種の業務を行う。

 酒田市では、これまで主にケアマネジメント支援を担ってきた在宅介護支援センターの在り方を見直し、事実上、同センターに代わる施設として設置。同センター13カ所のうち10カ所が、地域包括支援センターとして新たなスタートを切った。いずれも市が介護保険制度に基づいて法人を指定し、委託した。

 10カ所はなかまち(対象の小学校区・琢成、松陵)、にいだ(浜田、若浜、飛島)、はくちょう(亀城、港南、松原)、あけぼの(富士見、泉)、かわみなみ(浜中、黒森、十坂、宮野浦、新堀、広野)、ほくぶ(南遊佐、鳥海、西荒瀬)、ひがし(東平田、中平田、北平田)、やわた(旧八幡町)、まつやま(旧松山町)、ひらた(旧平田町)。

 各センターには今月1日現在、3種の専門職が兼職を含め1―3人、合わせて22人(うち20人は専任)が配置された。在宅介護支援センターがケアマネジメント中心で、専任者も少なかったのに対し、包括支援センターでは原則として専任で、新たに「要介護・要支援になるおそれのある人」を対象に介護予防サービスを行う新予防給付のマネジメントなども手掛けていく。
          

中町三丁目の地域包括支援センター「なかまち」
中町三丁目の地域包括支援センター「なかまち」



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