2006年(平成18年) 4月6日(木)付紙面より
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酒田市の東陽小学校と統合され、新たな学校としてスタートを切ることになった市立南平田小学校(齋藤篤校長)の開校式が4日、同校体育館で行われた。旧東陽小と旧南平田小の児童が固い握手を交わし、「楽しく、元気の良い南平田小を築いていく」と誓った。
1967年に開校した東陽小の少子化に伴い、統合された。東陽小では先月25日、南平田小では同26日、それぞれ閉校式を行い、ともにいったん、歴史の幕を閉じた。そして、新たな校章と校歌を制定してこの日、新・南平田小として開校した。
開校式には旧東陽小の40人を含む2―6年生約270人、保護者、地域住民ら計約400人が出席。新しい校章を制作した同市(旧平田町)出身の彫刻家、石黒光二さん(埼玉県)、校歌を作詞・作曲した同市(旧酒田市)出身の作曲家、伊藤弘之さん(東京都)の2人が紹介され、校章が披露された。
阿部寿一市長は式辞で「両校の統合は、より良い教育環境を未来にわたって提供するためのもの。これからの時代を担うのは君たち。大きく羽ばたいて」、齋藤校長はあいさつで「古いものを忘れてはいけない。両校の良さを思う存分出し合い、良い学校づくりに取り組もう」と述べた。
新しい校歌の披露では、製作者の伊藤さんの指揮で、子供たちが「みんなで共に、力を合わせ 明るい未来をつくろうよ」と声高らかに歌った。そして、6年生の三浦研人君(旧南平田小)、東海林結宇さん(旧東陽小)の2人が誓いの言葉として、「この新しい出会いを大切に、楽しく、元気の良い南平田小を築いていきます」と唱和し、固く握手を交わした。
席上、伊藤さんと石黒さんの2人が阿部市長から感謝状を贈呈された。8日の入学式では旧東陽小学区の3人を含む新1年生を迎え、全校児童314人、15学級で新たな学校生活がスタートする。
開校式で、新しい校歌を元気いっぱいに歌う新・南平田小の子供たち
2006年(平成18年) 4月6日(木)付紙面より
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映画「蝉しぐれ」を手掛けた制作会社「セディックインターナショナル」(東京)は、鶴岡市羽黒町松ケ岡の蝉しぐれオープンセットの隣接地に今月下旬から、新たに時代劇映画のオープンセットを建設する。今年度いっぱいをめどに時代活劇映画2本を撮影する予定。9月までに土地契約の期限が切れる蝉しぐれオープンセットも、同隣接地に移転する方向で鶴岡市と同制作会社で検討している。
2本の映画プロデューサーを務める宇生雅明さんによると、宿場町を再現したオープンセットで、広さは蝉しぐれオープンセットの約3倍ほど。2本の映画は、江戸時代の西部劇と、女性版「座頭市」の内容の時代活劇。タイトルや監督、配役などは近く発表し、6月下旬ごろから撮影をスタートさせる予定という。
蝉しぐれオープンセットは、旧羽黒町が同制作会社から無償で譲り受け、蝉しぐれ庄内ロケ支援実行委員会(酒井忠久会長)に運営委託し、松ケ岡開墾場の資料館とともに昨年4月から一般公開していた。同市羽黒庁舎によると、3月末までにオープンセットには延べ約6万人、資料館には延べ約3万人が来場し、鶴岡市の新たな観光スポットとして観光客増の一役を担っている。隣接地の農地転用の手続きは先月中に終了している。
新オープンセットの建設に伴い、蝉しぐれオープンセットは5月末ごろをめどに一般公開を終える予定。新オープンセットと資料館は、新たな管理組織を設立し運営していく方針。
宇生さんは「撮影風景を一般公開し、資料館は新たに映画資料館として活用していきたい。鶴岡市の新たな観光スポットになっていけば」と話した。
蝉しぐれオープンセットの隣接地に新たに時代劇のオープンセットが建設される