2007年(平成19年) 4月7日(土)付紙面より
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県や各市町村、警察などで構成する県交通安全対策協議会(会長・齋藤弘知事)が主唱する「新入学児童(園児)交通事故防止強調旬間」が6日、県下一斉にスタートした。15日までの期間中、交通ルールに不慣れな新入学児童・園児の交通事故防止活動を展開する。初日朝、酒田市の酒田警察署駐車場では酒田飽海地区合同出発式が行われ、高齢者や運転者、児童の代表らが交通安全を誓った。 春季は、通行に不慣れな新入学児らが交通社会に参加するとともに、社会活動が活発化する時期となることから交通事故の多発が懸念される。
同協議会では、交通ルールに不慣れな新入学児童・園児を対象に交通安全指導を積極的に展開するとともに、県民の意識高揚を図り、子供たちが関係する交通事故の防止を図ろうと、同強調旬間を企画。例年は「春の交通安全県民運動」の活動の一つとして展開されていたが、今回は統一地方選の関係で同県民運動が1カ月遅れで行われることから、独立開催することにした。
各警察署では、管内の各交通安全団体と連携し▽街頭指導やパトカーによる広報活動・交通指導取り締まりの強力な推進▽新入学児童・園児に対する街頭指導の強化―に取り組む。庄内3署管内でも、各小学校の入学式当日に署員や交通安全団体役員らが訪れ、新入学児童に交通安全グッズを手渡す「交通安全指導」、車通りの多い個所での街頭指導、啓発を兼ねたゲートボール大会開催などが予定されている。
初日午前7時半から行われた酒田飽海地区の出発式には、関係者約300人が参加。阿部寿一酒田市長、小野寺喜一郎遊佐町長、石川翼久酒田市教育長、島津光男酒田署長らのあいさつなどに続き、いずれも遊佐小6年の佐藤大君と渋谷尚子さんが「新1年生の手本となるよう、いつでも、どこでも交通の“きまり”をしっかり守ります」「人も、車も、自転車もみんな仲良しになれるよう、交通の“きまり”を守ります」と交通安全の誓いを述べた。
この後、白バイを先頭に車両が旬間スタートの広報に出発したほか、同署前の国道7号で街頭指導を行った。
児童が交通安全宣言を読み上げた=酒田署