2007年(平成19年) 8月7日(火)付紙面より
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5日夜に酒田市の最上川河川敷で開かれた「酒田花火ショー・2007星の火祭り」で、南西風にあおられた花火の火の粉が見物客の手や顔に当たり約40人がやけどを負った。主催する酒田観光物産協会によると、このうち13人が救急車で同市の県立日本海病院に搬送されたが、いずれも症状は軽く入院患者はいないという。
花火ショーは午後7時半ごろにスタート。当初は最上川左岸の第1打ち上げ場、同右岸の第2打ち上げ場の2カ所から花火が打ち上げられていた。第3部「世界の花火ショー」がスタートした午後8時すぎから川面を渡る南西風が強くなり、第2打ち上げ場から打ち上げられた花火の火の粉が風に流され、見物客に降りかかった。
同協会では火の粉に注意するよう再三、アナウンスするとともに、第5部の「グランドフィナーレ」での第2打ち上げ場からの打ち上げを中止した。同協会では「けがをした人には大変申し訳ない。再発防止に努めていきたい」と話している。
同協会によると、花火業界の取り決めで風速10メートルを超えると花火の打ち上げは中止されるという。酒田測候所によると、同日午後8時から同9時までの最大瞬間風速は9・0メートル(南西、午後8時38分)という。
この事故を受け同協会と酒田市観光物産課は6日、再発防止に向けた打ち合わせ会を開催。
最上川河川敷で行われた酒田花火ショー
2007年(平成19年) 8月7日(火)付紙面より
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6日午前1時半ごろ、鶴岡市美咲町の主婦の店ブックスパル店(五十嵐秀明店長)で、事務室のドアが破られ金庫が盗まれる事件が発生。約1時間半後、緊急配備を敷いていた鶴岡署員が同市田麦俣の湯殿山インターチェンジ(IC)で県外の男3人の犯人グループを窃盗の容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、▽本籍・埼玉県八潮市、自称で茨城県岩井市、無職、岡野正男容疑者(57)▽同県板東市辺田、無職、山本正昭容疑者(58)▽千葉県野田市次木、無職、高村治容疑者(57)の3人。
鶴岡署の調べによると、3容疑者は共謀し、同日午前1時半ごろ、ブックスパル店の西方にある従業員通用口ドアにある警報装置の回線を切断し、バールのようなものでドアをこじ開けて侵入。事務室から現金約155万円と図書カードが入った耐火金庫(計70万円相当)を盗んだ疑い。
同署では、今月5日未明に米沢市の「TSUTAYA米沢相生町店」で発生した金庫破り事件に伴い警戒を強化していた。同署員が同日夜に鶴岡市内をはいかいする県外ナンバーの不審車両を発見し追跡、ブックスパル店の窃盗事件が判明したため、湯殿山ICで不審車両を停止させ職務質問したところ、車内に盗まれたとみられる金庫があったため、緊急逮捕した。3容疑者は米沢市で発生した事件についても犯行をほのめかしているという。
バールのようなものでこじ開けられたドア=鶴岡市美咲町、主婦の店ブックスパル店