2007年(平成19年) 9月16日(日)付紙面より
ツイート
「環境」をテーマに、庄内地方の関連産業が最新技術や情報を提供する「県環境産業まつりin庄内」が15日、酒田市の県立産業技術短期大学校庄内校で始まった。燃費よく自動車を運転する「エコドライブ」のコンテストや省エネ住宅、小型風力発電の紹介など、多彩なコーナーが設けられ、家族連れなどが楽しみながら循環型社会やリサイクルについて学んでいる。まつりは16日午後3時まで行われる。
このまつりは、県と県産業廃棄物協会、日本自動車販売協会連合会県支部、県環境保全協議会などが実行委員会を組織し、昨年9月に鶴岡市で初めて開いた。環境に配慮した企業の製品やシステム、民間の教育的な取り組みなどを紹介し、庄内地域の環境関連産業の振興を図り、循環型社会の構築につなげる狙い。
2回目の今年は、国土交通省酒田港湾事務所や酒田市も実行委員会に名を連ね、「リサイクルポート・酒田港」を象徴するリサイクル関連企業や海洋漂流ごみの調査をしているNPO、環境教育に取り組む酒田市内の小学校などを含め、合わせて50団体が出展した。
このうち屋外に最大のブースを設けた日本自動車販売協会連合会県支部は、エコドライブの指導とコンテスト、解体途中の自動車の展示によるリサイクルの実態と意義の解説などの各コーナーを設置。買い替え時にユーザーが支払う「リサイクル料金」が、エアバッグやフロン回収などに使われていることを、現物の展示とスタッフの話で分かりやすく解説し、家族連れらが興味深そうに聞き入っていた。
そのほか、屋内の企業ブースでは、住宅用の小型の風力発電、機密性を高めた省エネ住宅、表面のフィルムをはがして本体を簡単にリサイクルできるトレーなど、屋外では鶴岡工業高の生徒たちが作った電気自動車の試乗、フリーマーケット、野菜の直売などに、大勢の家族連れなどが訪れにぎわっていた。
自動車のリサイクルを、現物の展示で分かりやすく解説したコーナー