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2007年(平成19年) 9月18日(火)付紙面より

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広域観光の活性化図る 出羽の国「庄内」コンソーシアム 本年度計画を公表

 庄内地方の企業や商工・観光関連団体などでつくる「やまがた出羽の国『庄内』地域活性化コンソーシアム」(代表・新田嘉一北前船庄内社長)は、経済産業省の補助を受けて取り組む広域観光振興事業の本年度事業計画を公表した。庄内地方と縁のある作家や女優らを招いて小旅行や講演会を行う「庄内歴史散歩」や、買い物の決済機能をもつJR東日本のICカード「Suica(スイカ)」の普及、全国の北前船の寄港地の関係者が一堂に会する「北前船寄港地フォーラム」などを展開していく。

 このコンソーシアム(連携体)は、庄内地方の観光振興を狙いに県内企業や酒田、鶴岡両商工会議所、JR東日本など、18企業・団体で構成。経済産業省の本年度の新規事業「広域・総合観光集客サービス支援事業」の補助を受け、国際競争力ある観光・集客サービスの構築を図るための基盤整備や具体的な事業展開を進める。

 公表した事業計画によると、「庄内歴史散歩」は、庄内地方と縁のある作家や文化人らを講師に招いての講演会を織り交ぜながら、庄内地方を巡る2泊3日程度の小旅行。

 講師や時期は未定だが、▽作家の半藤一利さん(仮テーマ・藤沢周平の小説舞台)▽評論家の佐高信さん(西郷隆盛と庄内藩)▽女優の田中裕子さん(おしんの舞台)▽評論家の松本健一さん(大川周明の思想)▽防衛大学校長の五百鬼部真さん(石原莞爾の思想)といった面々が内定している。年度内にもスタートし、2カ月に1回のペースで継続開催していく考え。

 Suicaは、乗車カード(定期券)や電子マネーなどの多彩な機能をもつカードで、主に首都圏、仙台圏などで利用されている。庄内地方の観光・飲食スポットなどに端末の普及を進め、本年度中に庄内を「Suicaを使えるまち」にしていく。仙台圏以外の東北地方でSuicaの導入を目指すのは異例の試み。

 また、北前船寄港地フォーラムは、江戸から明治期にかけて北前船の寄港地として栄えた全国の都市に呼びかけ、「北前船」を絆(きずな)としたネットワークを構築、ヒト・モノの交流の活性化を図る狙い。歴史的な経緯から言っても、庄内をネットワークのに位置づけていく方針。

 そのほか、観光・集客プログラムの企画開発・商品化に向けた調査、統一のロゴデザイン、絹産業に関する体験プログラムの整備に向けた準備、体験観光インストラクターなど人材育成、ITを活用した観光案内情報提供のシステム開発などを手掛ける。 

 事業計画がまとまったことを踏まえて15日、酒田市内で記者会見したコンソーシアムの新田代表は、「庄内が一丸となって観光に力を入れ、活性化を図っていきたい。このように、地域の関係者が連携して行動を起こしていること自体、全国的も珍しく、それだけも大きな意義があるはず」と語った。



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