2007年(平成19年) 10月28日(日)付紙面より
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酒田市の南部地域環境保全会(平向徳正会長)のメンバーらが27日、サケの遡上(そじょう)がピークを迎えている遊佐町直世の箕輪鮭人工孵化(ふか)場を訪れ、捕獲や採卵の作業を見学するとともに、サケの寒風干しづくりに挑戦した。
同保全会は、農業政策の一つとして本年度から始まった「農地・水・環境保全向上対策事業」の受け皿で、旧松山町地見興屋小学校区の農家らで組織している。
今春から一般も巻き込んだ事業を展開。今回は、水の大切さを学び命の尊さを考えようと、地元の「地見っ子ふれあい協議会」との合同事業で同孵化場を訪ねた。
この日は保育園児から70歳代までの67人が参加。箕輪鮭漁業生産組合の富樫和雄組合長から「サケは生まれた川の水を覚えていて、4年ぐらいで帰ってくる。回帰率は自然孵化で0・05%。人工孵化では0・5%まで上がる。ここでは今シーズン、3―4万匹の水揚げを見込んでいる」などと説明を受けた。
捕獲作業などを見学した後、希望者がサケの寒風干しづくりにチャレンジ。内臓を取ったサケをまな板の上に置き、包丁を使ってヌメリを取る作業。その後、まんべんなく塩をすりこんだ。同組合の佐藤仁さん(51)は「ヌメリをきれいにしないと、塩がきちんとのらない。大変だが大事な作業」と説明。
サケは10日ほどしてから水で塩出しし、風にさらして完成させる。参加者たちは、出来上がりを楽しみにしながら熱心に手を動かしていた。
包丁でサケのヌメリを取る小学生。寒風干しづくりでは大事な作業
2007年(平成19年) 10月28日(日)付紙面より
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「つるおかお菓子まつり」が27日、マリカ市民ホールで始まり、家族連れたちが銘菓販売やお菓子作り体験などを楽しんでいる。
城下町・鶴岡の銘菓と菓子職人の技術を広くアピールしようと、鶴岡菓子協同組合主催で毎年この時期に開かれている。今年で14回目。
会場では組合加盟各店の銘菓を格安で販売したほか、和洋菓子の実演販売やパティシエのあめ細工デモンストレーション、茶席も設けられた。
鶴岡の名店が一堂にそろう年に1度の機会とあって、来場者たちはお目当ての品をたくさん買い込んでいた。また和菓子やどら焼き、あめ細工作りなどの体験コーナーには大勢の家族連れが押し寄せ、子どもたちが職人の手ほどきを受けながらお菓子作りを楽しんでいた。28日午後4時半まで。
大勢の子どもたちでにぎわったお菓子作り体験コーナー