- 音声ブラウザをご利用のお客様向けのリンクです。
- 本文へジャンプする
荘内日報ニュース
ページを移動する
2007年（平成19年） 11月1日（木）付紙面より
ツイート酒田・公益のまちづくり賞 活動続ける8人表彰
公益のまちづくり賞^k 酒田市の「公益のまちづくり賞」贈呈式が30日、同市役所で行われ、長年にわたり環境美化や子供の健全育成などに努めている8人が表彰された。
東北公益文科大の開学に伴い市を挙げて「公益のまちづくり」に取り組む中、地道に社会貢献活動などを続けている人に敬意と感謝の意を表そうと、2005年度に創設。市民推薦で表彰する制度で同年度は16人、昨年度は13人が受賞した。本年度は9件の推薦があり、選考委員会（委員長・中村護副市長）が8人を内定した。
この日は市の幹部が見守る中、阿部寿一市長が受賞者一人一人に感謝状を手渡した後、「市民の模範になって頑張っている方々を顕彰するもので、価値がある賞と思っている。これからも元気で活動を続けてほしい」とあいさつした。
受賞者は「もったいない賞をいただき恐縮している」「みんなのために、と頑張ってきた」「体、気分、天候と相談しながら活動している」「（受賞の知らせに）一瞬、何で私が？と思った」などと感想。そのうえで一様に「さらに頑張りたい」と話した。
受賞者、主な活動は次の通り。
▽相蘇辰郎（74）＝北青沢＝国、市道沿いの草刈りや単身、高齢者世帯の除雪▽阿部紀年男（67）＝山谷＝プルタブ回収で交換した車いすを市に4台寄贈▽阿部義信（78）＝本楯＝ほぼ毎日、地域内の公共施設や公園の清掃、お堀の掃除▽後藤保子（73）＝中牧田＝花いっぱい運動を継続し、子供の遊び場の環境づくりにも努力▽佐藤靜子（67）＝若竹町一丁目＝港南公園の花壇の花植栽や管理、トイレ清掃をグループで実施▽白旗達夫（67）＝宮海＝国、県、市道の路肩や歩道などの土砂回収、除草▽進藤昭吉（80）＝広野＝スポーツ少年団の指導を通じ子供たちの健全育成に尽力▽眞島恒子（79）＝中町二丁目＝市民主体の「希望いっぱいコンサート」を実行委員長として定着させた^k
阿部市長（右）が受賞者に感謝状を贈った
2007年（平成19年） 11月1日（木）付紙面より
ツイート後藤さんに母子保健奨励賞 出産後も母親サポート 携帯活用し思春期相談
母子保健の発展に貢献した個人に贈られる第28回母子保健奨励賞（母子保健功労顕彰会主催、日本母子衛生助成会、母子衛生研究会、家庭保健生活指導センター共催）の受賞者が30日に発表され、本紙に「ごっとさんどうしよう…!?思春期めぐるＳＯＳ」を連載している酒田市立八幡病院助産師の後藤敬子さん（50）＝酒田市市条＝が県内からただ1人選ばれた。
母子保健奨励賞は、1979年の国際児童年を機に制定された。全国各地で母子保健事業に5年以上従事し、事業の発展、向上への寄与が顕著で、将来も活躍が期待される医師や保健師、助産師、看護師らを顕彰している。
本年度は全国の15人が表彰者に選ばれ、後藤さんはこのうち3人に贈られる毎日新聞社賞の受賞も決まった。
後藤さんは、日本医科大医学部附属高等看護学院、千葉大医学部附属助産婦学校卒業後に帰郷。79年に旧八幡町立八幡病院に入った。92年から9年間は町保健福祉課に勤務し、出産後の母親もサポートした。
八幡病院に戻ってからは自主活動として地域で思春期教室を開催。母親たちから青少年へと活動範囲が広がった。八幡中学の思春期教室では、生徒たちに赤ちゃんの抱っこ体験などを通して命の大切さを教えている。同校は2003年度、県健康推進学校の優秀賞を受賞した。
学校やＰＴＡの要請による講演活動も庄内地域を中心に近年急増。その場で自らの携帯電話の番号とメールアドレスを公開し、青少年の性の悩みや思春期の子どもを持つ親たちの相談に耳を傾けアドバイスを送っている。
昨年1月からは月に1―2回のペースで本紙に「ごっとさんどうしよう…」を連載。その中で青少年や親の悩みを紹介しながら、命の尊さと相手を思いやる気持ちの大切さなどを訴えている。「ごっとさん」は、悩みを打ち明ける少年少女たちが付けたニックネーム。
後藤さんは「自分の人生の分岐点で必ずだれかが私を助けてくれた。その人たちが私に託してくれたことを伝えるのが自分の使命と思っている。『助かった』と言われることが私の喜びで、今後も『命の輝き』を伝えていきたい」と受賞の喜びを語っている。
表彰式は11月19日、東京都文京区の東京ガーデンパレスで行われる。
母子保健奨励賞に選ばれた後藤敬子さん
ページを移動する
当社サイト掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
