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2007年(平成19年) 2月21日(水)付紙面より

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摩耶山しぼりたて原酒 米、水、人にこだわりの“逸品” 温海地域で限定販売

 鶴岡市温海地域の“米・水・人”にこだわった地産地消のオリジナル限定酒「摩耶山しぼりたて原酒」が、20日から同地域の酒小売店などで販売されている。新酒の発売に合わせ前日の19日は同地域の萬国屋で座談会と記念祝賀会が開かれ、試飲した人たちからは「香りと味がすばらしい」「後口がさわやか」といった評価を受けた。

 温海地域の小売店でつくる「温海酒徳会」(佐藤満也会長、約20店)は2004年から、観光客にもPRできる地元にちなんだ酒として、東北銘醸(酒田市)へ依頼して限定酒の大吟醸「摩耶山」を製造した。同会加盟店やあつみ温泉街の旅館などでも取り扱ったところ、地元住民や観光客などに好評で3000本を売り上げた。これを受け、一昨年から通年販売を開始した。

 これまでは地元外の酒米を使っていたが、本年度は地産地消の特産品開発として、地元農業者の五十嵐武さん、伊藤右一さん、野尻善男さんの田んぼ約1ヘクタールで、摩耶山ろくの清水を引いて育てた「はえぬき」を酒米に用い、オリジナルの限定酒製造に着手。昨年5月末に田植え、同10月上旬に稲刈り作業を行った。

 新酒の仕込みはこれまでと同様に東北銘醸が担当。従来の本醸造のほかに、限定販売用にしぼりたて原酒約1000本を仕込んだ。原酒の新鮮な風味と切れ味の良い後口が特長となっている。

 19日の「摩耶山」推進座談会では、米生産者と地元農協、酒の製造元、小売店、地元旅館関係者など10人が出席。本年度の稲作や酒の仕込み状況などを話し合うとともに、地元特産品としてのPRや販売促進について「各旅館で、地酒を求める宿泊客にぜひ勧めてほしい」「酒をきっかけに、(酒米が作られた)郷清水全体を新たな観光地にしたい。そのためには道路整備など課題が多い」など活発な意見が交わされた。

 酒米を育てた五十嵐さん、伊藤さんは「厳しい環境だが豊かな自然の中で、『おいしい』と言われる米づくりをしてきた。それがおいしい日本酒となり感無量の気持ち。芳醇(ほうじゅん)でまろやかな味に仕上がっていた」と喜びを語っていた。

 その後、新酒発表祝賀会が開かれ、関係者約60人が新酒の新鮮でさわやかな風味を楽しんだ。

 「摩耶山しぼりたて原酒」は温海地域の各酒販店で限定販売されるほか、温泉街の各旅館、物産館しゃりんなどでも取り扱う。1本720ミリリットルで945円(税込み)。従来の本醸造酒(1・8リットル)は4月に発売を開始する予定という。
          
座談会で新酒の試飲が行われた。さわやかな香りと風味に「おいしい」と笑顔があふれた

座談会で新酒の試飲が行われた。さわやかな香りと風味に「おいしい」と笑顔があふれた
座談会で新酒の試飲が行われた。さわやかな香りと風味に「おいしい」と笑顔があふれた


2007年(平成19年) 2月21日(水)付紙面より

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社会人の心構え学ぶ 鶴岡市が高3年生対象セミナー

 今春から鶴岡市内の企業に就職する高校生を対象にした「新社会人スタートセミナー」が23日まで、同市のマリカ西館で開かれている。20日は基礎講座が開かれ、高校生たちが社会人としての心構えを学んだ。

 同市内の高校や企業からの要望を受け、市は雇用・労働福祉事業の一環として昨冬に、県内の市町単位として初めて就職セミナーを実施。本年度は今月13日から23日までの期間、「OA講座」「基礎講座」「製造・生産の基礎講座」「実践的ビジネス・接客マナー講座」の4講座を開き、同市内の企業に就職が内定している高校生延べ約210人が受講。

 このうち20日は「新社会人の基礎講座」が行われ、キャリアコンサルティングオフィスパーソナルの加藤博さんを講師に、同市や酒田市内の高校3年生54人が受講した。

 生徒たちは2人一組になり、互いの名前や高校、部活動などを発表し合う自己紹介の練習に取り組んだ後、4人グループで「人」「金」「立場」「行動」などをキーワードに学校生活と社会生活の違いを考え意識を変えるトレーニングに取り組んだ。

 高校生からは「学校では守られていたが、社会では自分の責任は自分に」「学校は同年代の横社会、会社は上司がいる縦社会」といった発表があった。

 加藤さんは「会社は新入社員に対しまず仕事に対する熱意や意欲を期待する。“言われてやる”から“自ら取り組む”に意識を変えることが大切」とアドバイスした。そして「就職し仕事が自分に合うか合わないか、すぐに判断するのは無理がある。まず自分の仕事を好きになる努力をすることが大切。そうした姿が周囲に共感され、やりがいや自立心につながる」と説明した。
          

新社会人スタートセミナーで自己紹介に取り組む高校生たち
新社会人スタートセミナーで自己紹介に取り組む高校生たち



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