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2007年(平成19年) 2月22日(木)付紙面より

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声高らかに鶴岡音楽祭 テノールの福井さん聴衆を魅了

 鶴岡冬まつりのメーン行事「鶴岡音楽祭2007」が20日、鶴岡市文化会館で開かれ、「トゥーランドット」(プッチーニ作曲)の国内第一人者として知られるテノール歌手・福井敬さんの歌声が聴衆を魅了した。

 故中田喜直さんが作曲した名曲「雪の降るまちを」が、同市を訪れた際の思い出をモチーフに作曲されたことにちなみ、1985年から開催している音楽祭。
 今回は福井さん、中田さんの妻の幸子さんをゲストに迎え、山形交響楽団(指揮者・工藤俊幸さん)の演奏で多彩に繰り広げた。

 福井さんは二期会会員、現在国内で最も注目されているテノール歌手。この日は、山響の演奏で歌劇「リゴレット」より“女心の歌”(ヴェルディ)、「トスカ」より“星は輝きぬ”(プッチーニ)に続き、「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”を披露した。圧倒的な歌声が会場に響き渡り、観客を魅了。惜しみない拍手が送られた。

 また、山響による交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」(メンデルスゾーン)の演奏、斎小ミュージックベル隊、鶴岡南高音楽部、鶴岡土曜会混声合唱団の地元出演団体がそれぞれ演奏や合唱を披露し、大きな拍手を受けた。

 最後は中田さんらの指揮の下、「雪の降るまちを」「早春賦」を出演者と観客が一緒に声高らかに歌い上げた。
          

福井さんの圧倒的な歌声が音楽祭を盛り上げた
福井さんの圧倒的な歌声が音楽祭を盛り上げた


2007年(平成19年) 2月22日(木)付紙面より

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抗がん剤大量生産に期待 山大農学部豊増助教授 有機化合物生成の遺伝子発見

 山形大農学部の豊増知伸助教授(40)らの研究グループが、高機能な抗がん剤開発への活用が期待される有機化合物「フシコクシン」を生成する遺伝子を発見した。フシコクシンは、抗がん作用があるとされる別の有機化合物「コチレニン」と構造が類似しており、フシコクシンを基にして新たな抗がん剤を大量に生産できる可能性があるという。

 研究成果は、総合学術雑誌「米国科学アカデミー紀要」の19日付電子版に掲載された。山形大の研究者が筆頭筆者となった論文が、同誌に掲載されるのは初めて。

 豊増助教授によると、モモ枝折れ病を引き起こすカビから、フシコクシンをつくる酵素の遺伝子を見つけ、採取に成功した。この遺伝子は、違うタイプの酵素機能を併せ持つ連結した遺伝子であることが分かり、さらに他のカビにも存在する菌類特有の珍しい遺伝子だったことも新たに発見された。

 フシコクシンと構造が似ているコチレニンは、白血病などの治療に効果があることが明らかになっているが、生成には化学合成が必要。豊増助教授らの発見を突破口に、フシコクシンの構造を決める遺伝子や酵素などの解明がさらに進めば、化学薬品を使わずにコチレニンを生成することが可能になるという。

 共同研究者で元農学部長の佐々武史同大名誉教授とともに、山形大で記者会見した豊増助教授は「新たな抗がん剤を作る入り口を見つけた。生物の自然な仕組みを利用するため、より安全で安く抗がん剤を作ることが可能になる」と、研究の成果を話した。

 豊増助教授は生化学、分子生物学が専門。1995年に山大農学部助手に採用され、98年から助教授。
          

研究成果を発表する豊増助教授(右)と共同研究者の佐々山大名誉教授=山形市・山形大小白川キャンパス
研究成果を発表する豊増助教授(右)と共同研究者の佐々山大名誉教授=山形市・山形大小白川キャンパス



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