2007年(平成19年) 5月29日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市の「朝市」が27日、市役所駐車場で今シーズンの営業を開始し、新鮮な農産物や魚介類を求める人たちでにぎわった。
生産者と消費者の交流を通じた地元の農林水産物のPRを掲げ、「地産地消」を先取りする形で1994年にスタートした。生産者ら8団体2個人で運営する鶴岡朝市の会(斎藤幹男会長)が運営している。
この日は肌寒く雨模様の天候だったが、開店時間1時間前の午前5時には行列ができた。各店にはワラビなどの山菜類やアスパラガスといった野菜のほか、地物のサバなど新鮮な海の幸、もちや赤飯といった加工品がずらりと並んだ。
初回とあって「今年も店出したの」「毎回買い来ての」とあいさつが飛び交い、買い物客は品定めしながら、生産者との会話も楽しみ、気に入ったものを選んでいた。市価より安く新鮮とあってまとめ買いする人も多かった。
朝市は10月28日まで第2、第4日曜日に市役所駐車場で午前6時から開設される。
買い物客でにぎわった初日の朝市
2007年(平成19年) 5月29日(火)付紙面より
ツイート
「地産地消とスローフードを楽しむつどい」が27日、鶴岡市の藤島エコタウンセンター「四季の里楽々(らら)」で開かれ、自然や環境に優しい持続可能な生活スタイル(ロハス)やスローフードの楽しみ方などについて考えた。
地産地消の推進などを狙いに同市藤島庁舎エコタウン室が取り組んでいる料理講座「エコ・グルメまるごと体験塾」の開講イベントとして、受講生以外の一般からもスローフードの楽しみ方を考えてもらおうと企画した。
1部ではロハスの聖地として知られる米国コロラド州ボルダー市に居住し、健康・有機食品などのコンサルティング事業を手掛ける井沢敬さんが「ボルダーから見た米国の地産地消の動き?ロハスの聖地が発信する健食トレンド」と題し講演。米国でも大規模営農の中で、地元で生産した食品を見直す動きを紹介。「次世代に地球環境のために健康や食べる楽しさを伝えなければ。季節外れのものをあえて遠くの産地から求めるのではなく、旬のものを地元で食べる人間本来の食生活に戻ることが地産地消では」と語った。
続いての2部は、食の都庄内親善大使の太田政宏さんと奥田政行さん、井沢さんの3人のトークショーが行われ、「庄内流のスローフードの楽しみ方」のテーマで庄内の自然・風土、豊富な食材などについて魅力を語り合った。
スローフードなどについてトークを繰り広げた