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2007年(平成19年) 7月3日(火)付紙面より

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鶴岡で「茨木のり子の世界」 ゆかりの地で故人しのぶ アマとプロ共演・独特のステージ

 庄内ゆかりの詩人・茨木のり子さんをしのぶ朗読劇「茨木のり子の世界」が30日、鶴岡市中央公民館で開かれた。地元劇団員と東京の歌手や劇団員が共演して独特のステージを演出するとともに、詩に込められた茨木さんのメッセージを観客に伝えた。

 茨木さんは1926年大阪府生まれ。母は三川町の旧家出身。戦中、戦後の社会を清新的に描いた叙情詩を多数創作した。49年に医師・三浦安信氏(鶴岡市出身)と結婚。53年に同人誌『櫂』を創刊し、谷川俊太郎などの新鋭詩人を多数輩出した。79歳で亡くなり、遺骨は鶴岡市加茂の浄禅寺に納められた。

 昨年11月、演出家の小田健也氏(川崎市在住)が「茨木さんとゆかりの深い庄内で追悼公演をしたい」という話を鶴岡市の劇団・だいこん座の高橋寛座長に持ちかけた。これを受けて地元有志が実行委員会(黒羽根洋司代表)を立ち上げ、公演の準備を進めてきた。

 この日のステージは、茨木さんの代表作「わたしが一番きれいだったとき」で幕開け。歌手の薮内馨さん、山寺圭子さんなど5人が朗読と歌で、戦後にかけて移り変わる時代とそれを見つめる女性の心情をつづった。

 続いて茨木さんのエッセーや詩の朗読が次々とステージ上で繰り広げられ、出演しただいこん座メンバーも、会場を埋めた観客の前で身振りを交えた朗読を披露した。

 このほか、鶴岡土曜会混声合唱団が鶴岡市制施行75周年記念委嘱作の『はじめての町』(茨木のり子作詞、佐藤敏直作曲)を披露。ピアノ演奏をバックに20人近くが群読する「りゅうりぇんれんの物語」など、茨木さんの詩やエッセーを題材にした舞台を繰り広げた。

庄内ゆかりの詩人・茨木のり子さんの詩やエッセーを題材にした朗読劇が行われた
庄内ゆかりの詩人・茨木のり子さんの詩やエッセーを題材にした朗読劇が行われた


2007年(平成19年) 7月3日(火)付紙面より

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参院選山形選挙区 立候補予定者が公開討論 年金や憲法改正で持論

 第21回参院選(12日公示、同29日投開票)山形選挙区の立候補予定者による公開討論会が1日、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。自民党新人の篠原みえ子氏(59)、民主党新人の舟山康江氏(41)、共産党新人の佐藤雅之氏(34)の3人が教育や年金、憲法改正などについてそれぞれの政策を提言した。

 東北公益文科大の学生有志による「公開討論会2007」実行委員会(大類辰郎実行委員長)が、若い人たちに政治に関心をもってもらおうと、日本青年会議所山形ブロック協議会(山口直人会長)の協力で開いた。住民約300人が参加した。

 教育について、篠原氏は「知育は学校で、徳育と食育は家庭での役割が重要。学校、地域、家庭がしっかり協力していく体制づくりが重要」、佐藤氏は「全国一斉学力テストは競争教育の復活。国を愛する態度に点数を付けるべきでない。裏表のある人間をつくるだけ」、舟山氏は「教育は最大の社会保障で、もっとカネをかけるべき。日本の公的教育費は先進諸国の中で最低水準。学校は地域立学校のように地域の裁量に任せるべき」と各持論を述べた。

 憲法改正について、舟山氏は「第9条の改正は時期尚早。今は米国の言いなりになって戦争に巻き込まれていくだけ。独立国としてきちんとものを言えるようになってから議論すべき」、篠原氏は「憲法は国のあるべき姿を示すもので、改正していないのは日本ぐらい。社会や国際情勢はめまぐるしく変化しており、その変化に対応して改正していくべき」、佐藤氏は「改正は百害あって一利なし。改正で、海外で戦争をする国づくりをしようとしている。防衛とは無関係。憲法は改正せずに、守って生かしていくべき」と述べた。

 不祥事続きの社会保険庁や年金問題について、舟山氏は「政府与党が見過ごしてきた責任は大きい。年金通帳を作って分かりやすくし、国税庁と一緒の歳入省をつくり、年金資金は年金支給以外に使うことを禁じるべき」、篠原氏は「政府与党にも責任はある。年金や健康保険などの社会保障番号制度を実現し、責任は国で担いながら、社保庁は解体し、運営は新たな非公務員型の新法人で行うべき」、佐藤氏は「最低25年以上かけないと年金をもらえないが、社会保障機能を果たすように、諸外国のように10年でもらえるようにすべき。最低保障年金制度を実現し、基礎の部分は税金で賄い、無年金者をなくすべき」と答えた。

参院選立候補予定者の3人が政策を述べた討論会
参院選立候補予定者の3人が政策を述べた討論会



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