2007年(平成19年) 7月4日(水)付紙面より
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昨年12月にフランスで開かれた吹奏楽作曲コンクールでグランプリを受賞した鶴岡市出身の作曲家・真島俊夫さんが2日、鶴岡市役所を表敬訪問し、佐藤智志副市長に結果を報告した。
真島さんが作曲した「鳳凰が舞う―印象、京都石庭金閣寺」が、昨年12月16日にフランスのリールで開かれたクードヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクールで、世界各国からの応募214曲の中から最高賞のグランプリに選ばれた。グランプリの受賞は日本人初の快挙。
この日、真島さんは高校時代の吹奏楽部のメンバーらと鶴岡市役所を訪れ、佐藤副市長が「全世界の作曲家が作った200曲以上の中から選ばれたことは、大変な快挙であり市民の誇りです」と真島さんの功績をたたえた。
真島さんは「コンクールに出品した『鳳凰が舞う―』は、私が好きな京都をイメージした自信作。グランプリが決まった時、リールの街中から祝福を受け、とても感動した」と受賞当時の喜びを語った。また、「声を掛けていただければ、鶴岡市のPRや子どもたちの指導に尽力したい」と話していた。
鶴岡市出身の作曲家・真島俊夫さんが鶴岡市役所を表敬訪問した
2007年(平成19年) 7月4日(水)付紙面より
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岩手県石鳥谷町で開催された「第1回東日本ジョイフル・スローピッチ・ソフトボール大会」で、酒田飽海地区在住のソフトボール愛好者で結成した「ジョイフル酒田」(守屋綱郎代表)が男子Bブロックに出場し優勝した。県ソフトボール協会普及委員長の佐々木幸治さん(酒田市南千日町)は「体力がなくなってきたが、それでもソフトボールをやりたいという人向けのスポーツ。今後、県内各地で普及に努めたい」と話している。
「ジョイフル・スローピッチ」は、通常のソフトボールに比べ、ルールが複雑。内外野を問わず守れる10人目の選手がいるほか、投球時に腕を回転させる「ウインドミル投法」は禁じられており、打者の身長の倍の高さを最高到達点とする山なりの投球が義務付けられている。
また、打者が打つ前の離塁禁止、弾力性のあるボールの使用、すべての塁へのダブルベース設置など安全性を重視したルールもある。生涯スポーツとして全国的に普及し始めており、東北地方では岩手県ソフトボール協会でいち早く導入し盛んに行われている。
今年2月、都内で開かれた日本ジョイフル・スローピッチ・ソフトボール振興協議会(鎌田久仁夫会長)の会合で、出席した佐々木さんが東日本大会への参加を要請された。県内にチームがなかったことから、酒田飽海地区在住の60―70歳代のソフトボール愛好者に話し掛けし翌3月にジョイフル酒田を結成。4月から週1回、酒田市光ケ丘多目的グラウンドで練習し大会に臨んだ。
大会は5月26、27の両日、同町の石鳥谷ふれあい運動公園で行われた。男子の部には山形と岩手、埼玉の3県から計6チームがエントリー。初日は予選が行われ、ジョイフル酒田は1勝1敗の成績でBブロックに回った。2日目の本戦では、いずれも岩手県の西根シニアクラブに3―2、盛OBシニアに7―6と競り勝ち、Bブロック優勝を果たした。
佐々木さんは「県内で普及させるためには、まずは大会に出て試合をしてくることが大事と考え、エントリーした。大会に出場したメンバーを中心に酒田飽海地区からジョイフル・スローボールを広めていきたい」と述べ、「ルールは複雑だが、一度やると面白みが分かるスポーツ。いずれは県大会を開催できれば」と話していた。
男子Bブロックで優勝したジョイフル酒田のメンバー。今後は普及に努める