2008年(平成20年) 5月29日(木)付紙面より
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庄内浜で本格化している定置網のイナダ漁が好調な出足を見せている。
イナダはアジ科の魚・ブリの若魚で体長は30―50センチほど。ブリは成長とともに呼び名が変わる出世魚で、関東以北ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリの順。庄内ではワカシをアオコと呼ぶ。
県漁協由良支所によると、今月半ば過ぎから水揚げ量が増え始め、22日には5キロ入りの「トロ箱」3000箱分を超える約15・6トン、翌23日には14・3トンの水揚げがあった。
28日は午前中、同漁港では定置網漁を終えて戻ってきた漁船から大量のイナダが水揚げされた。漁業者たちは重さを確認しながら、7、8本ずつに分けてトロ箱に詰め込む作業に追われていた。
ある漁業者は、「漁船1隻で??近くとれた3年前に及ばないものの、不振だった昨年に比べれば大豊漁。今後は水揚げ量が落ち着くかも知れないが、もう少し様子を見たい」と期待していた。
庄内浜で本格化している定置網のイナダ漁が好調な出足を見せている。