2008年(平成20年) 9月28日(日)付紙面より
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本格デビューに向けて今春からけいこを重ねてきた新人の酒田舞娘(まいこ)2人のお披露目会が26日、酒田市のガーデンパレスみずほで開かれ、あでやかな踊りで訪れた人々を魅了した。
2人は、琴音さん(19)=遊佐町富岡=と、音羽さん(18)=酒田市中央東町。ともに今春、地元の高校を卒業し、同市の相馬樓で伴奏などを担当する地方(じかた)の力弥さんらの指導を受けて踊りや歌のけいこに励んできた。この2人が加わって酒田舞娘は計4人になり、しばらく途絶えていた料亭組合加入店への派遣も今月、復活した。
お披露目会には市内の経済界、支援組織の「雅の会」、料亭組合などから関係者約100人が参加。相馬樓主の新田嘉一平田牧場会長が、1990年に誕生した酒田舞娘の目的や歴史などを説明した上で、「たくさんの観光客に来てもらえるよう舞娘たちにも頑張ってもらい、この地域を豊かにしてほしい」と激励した。
齋藤成徳酒田商工会議所会頭、黒田昌裕東北公益文科大学長が祝辞。その後、まず先輩舞娘の智弥さん、福千代さんが三味線に合わせて「うつし心」を踊った。続いて琴音さんと音羽さんが「紅葉の橋」を華麗に披露した。さらに4人が合わせて「酒田甚句」「酒田湊音頭」を踊ると、赤や紫、青、黄色のあでやかな着物とあいまって、辺りは華やかで優雅な雰囲気に包まれた。
あでやかな踊りを披露する新人の音羽さん(左)と琴音さん