2009年(平成21年) 1月25日(日)付紙面より
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第22回酒田日本海寒鱈(かんだら)まつりが24日、酒田市の中心市街地で開幕した。旬を迎えた“真冬の味”を目当てに市内外から大勢の観光客が来場。寒空に湯気を上げる熱々のどんがら汁を堪能した。
脂の乗った寒ダラを丸ごと使ったどんがら汁をメーンに、酒田の食文化を全国に発信している恒例イベント。今回も中町モールと中通り商店街の中町会場を中心に、さかた海鮮市場、JR酒田駅前広場、中町サンタウンに合わせて約40の露店が並んだ。
このうち中町会場では中通り、大通り、中町中和会の各商店街、中合清水屋店、ト一屋、酒田ライオンズクラブ、酒田水産物協同組合の7団体が寒ダラ汁を販売。天童市の「平成鍋合戦」で3位に入ったことがある酒田商工会議所青年部の「酒田商人腹黒鍋(さかたあきんどはらぐろなべ)」もお目見え。イカ墨や切り身、白菜、大根、赤ネギ、もち(酒田女鶴)などが入ったトビウオだしの創作鍋が、限定販売された。
この日は前日までと打って変わって一面の銀世界。寒ダラ汁の販売が始まった午前10時半でも気温は0・8度と低いものの風は弱く、まずまずの“寒鱈まつり日和”となった。観光客らはお気に入りの露店で買い求めたどんがら汁に息を吹きかけながらほおばり、体を温めていた。
寒ダラ汁は25日午後2時まで販売する予定。
湯気を上げる大鍋の前に寒ダラ汁を買い求める観光客が並んだ