2009年(平成21年) 1月28日(水)付紙面より
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鶴岡市の福栄小学校(本田淳校長、児童47人)が27日、旧温海町時代から交流している姉妹校の鹿児島県曽於市(旧大隈町)の笠木小(末次俊文校長、児童53人)に“北国特産”の雪を送った。
この交流は、「戊辰の役」で旧大隈町の先祖の岩川私領五番隊(旧薩摩藩)が、旧温海町の関川地区で旧庄内藩と激戦を繰り広げたという歴史を縁に、1996年から住民レベルで始まった。99年9月には「遠くても近い付き合い」を誓う“近所盟約”を結ぶなどした。
両校の交流は、この盟約を機に99年から始まった。暑中見舞いや年賀状、ビデオレターの交換などで交流を深め、2006年には両町の合併を機に姉妹校盟約を締結した。
今回で11回目となる雪の発送作業は、同校グラウンドで全校児童が参加して行われた。積雪約2メートルのグラウンドで、発泡スチロール容器(縦35センチ、横55センチ、深さ28センチ)に手で雪を詰めるなどし、学年ごと1個ずつの計6個を箱詰めし、児童たちが書いた手紙を同封した。6年生の五十嵐崇登君(12)は「みんなで雪玉や雪だるまを作って楽しく遊んでもらえれば」と話していた。
箱詰めした雪は同日午後に発送し、笠木小には30日に届く予定。
姉妹校の笠木小に送る雪を詰める福栄小の児童たち