2009年(平成21年) 2月18日(水)付紙面より
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庄内地方は16日から17日にかけて冬型の気圧配置が強まり、雪が強く降り続いた。酒田測候所によると17日午前9時までの12時間降雪量は酒田で28センチを記録。庄内空港では東京便に欠航が相次ぎ、道路も凍結して渋滞や事故が発生したほか、JR羽越本線にも運休や遅れがでるなど交通機関が乱れた。
同測候所によると、東北地方の上空5000メートル付近に氷点下42度の強い寒気が入り込んでいるため。酒田の17日午前11時現在の積雪量は29センチ。一方、鶴岡市除雪対策本部が鶴岡公園内で観測している積雪量は同日午前7時現在で41センチとなっている。
また、16日午後からは風が強まり、酒田で午後6時42分に最大瞬間風速27・0メートルを観測するなど、夜にかけて各地で地吹雪も発生した。17日午前11時現在、庄内全域に大雪、風雪、雷、波浪、なだれ、着雪の各注意報が出ている。
同測候所によると、冬型は18日まで続くが、寒気のピークは17日午後までの見込みで、その後は徐々に弱まるという。
庄内空港は16、17の両日、大雪の影響で欠航が相次いだ。16日午後、降雪に伴う同空港の滑走路の状態悪化のため東京発の2便目(895便)と折り返しの庄内発3便(898便)が欠航、強い吹雪による視界不良のため東京発の3便目(897便)と折り返しの庄内発4便の900便、東京発の4便・899便も運航を取りやめた。
17日午前、899便の折り返しとなる庄内発の1便・894便、激しい降雪のため東京発の1便と折り返しの庄内発2便も欠航した。県庄内空港事務所によると、8便合わせて969人が搭乗を予定していた。
羽越本線は16日午後、強風のため複数区間で速度規制などを行い、特急いなほ4本を含む20本が運休、32本に最大2時間半の遅れがでた。約3000人に影響した。
大雪の中、傘を差して出勤する人たち=17日朝、鶴岡市街