2009年(平成21年) 5月22日(金)付紙面より
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仙台市立西山中学校(加藤純一校長)の2年生約160人が、20日から2泊3日の日程で鶴岡市を訪れ、農家に宿泊しながら野菜の苗の植え付けなど農作業を体験した。
仙台市の中央部にある同校は、勤労体験を通じて食への理解を深めようと、2000年度から鶴岡市に農業体験に訪れている。一昨年は秋田県、昨年は宮城県内に体験場所を移したが、「鶴岡で農作業を体験し、今でも農家の人たちと手紙をやりとりするなど交流を続けているOBが少なくない。農家のホームステイなど受け入れ態勢も充実している」(同校)ことから、3年ぶりに鶴岡を訪れた。
生徒たちは鶴岡入りした20日、市青年センターで鶴岡、羽黒両地域の受け入れ農家35人と対面式を行った後、男女別に3―11人の班に分かれて各農家に移動。ほぼ全員が農作業は初めてという生徒たちは、花の収穫や枝豆の植え付け、田植えなどを体験した。
このうち新形町の菅原豊喜さん(53)方では、松下雅人君、佐藤優斗君、遊佐賢人君、横田政信君の男子4人が、定植前のナスの苗を「株間広げ」のために別のビニールハウスに移す作業を手伝った。長男の光希さん(24)の指導を受け、協力し合って作業に当たった4人は「腰が痛くなった。農家の大変さが分かり、貴重な体験ができた」と額に汗を浮かべながら元気に話した。
生徒たちは各農家に1泊した後、市街地での自主研修や羽黒山の石段登り、休暇村羽黒でのキャンプを体験し、22日に仙台に戻る。
農家に1泊して農業体験に取り組む西山中の生徒たち=20日