2009年(平成21年) 7月19日(日)付紙面より
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庄内をメーンロケ地に撮影された竹中直人監督のホラーコメディー映画「山形スクリーム」が完成し、来月からの全国公開を前に18日、竹中監督や主演の成海璃子さんらが鶴岡市羽黒町の庄内映画村資料館で記者会見した。竹中監督は「(山形での撮影は)良かったと思えることしかなかった。ぜひ見てほしい」と自信作をPRした。
この日の会見には、竹中監督と主役の女子高生・美香代を演じる成海さん、女性教師役のマイコさん、緋田康人さんの4人が出席。竹中監督は昨夏の約2カ月にわたる庄内ロケを振り返り、「(ロケの間)毎日雨が降り、こんなに降るのかとすごく驚いた。でも地元の方たちが撮影に非常に協力的でありがたかった。大鳥地区(鶴岡市朝日地域)で見た蛍などいろいろな風景が心に残り、撮影を終えて庄内空港から帰るときは非常に寂しかった」と語った。
また、作品については「理想通りのキャスティングができ、いいスタッフに恵まれ、自分の世界を全面的に出しきれた」と仕上がりに自信を見せた。
一方、ロケで山形を初めて訪れたという成海さんとマイコさんの2人は「居心地のいい場所だった。時間がゆっくり流れていて、撮影はとても楽しかった」などとそれぞれ笑顔で語った。
竹中監督6作品目となる「山形スクリーム」は、山形にある御釈ケ部村(おしゃかべむら)を舞台に女子高生と落ち武者の亡霊が繰り広げるホラーコメディー。公開は8月1日から。
鶴岡で作品をPRする竹中監督(右から2人目)