2009年(平成21年) 10月3日(土)付紙面より
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鶴岡市の本年度市制施行記念式典が1日、東京第一ホテル鶴岡で開かれ、国や県、市、住民自治組織、旧町村関係者など約240人が出席し、新市発足4周年を祝うとともに、市勢の一層の発展を誓った。
市民憲章唱和に続き、今期限りで勇退する富塚陽一市長が、市民の健康増進や福祉施策の展開、農林水産業や商工業、観光の振興、高等教育研究機能の充実・活用、高速交通網の整備などこれまでの市政運営を振り返りながら「鶴岡市は新時代に向けて一層魅力のある市と評価される可能性がある。今後の市勢のさらなる発展を願う」と式辞。
神尾幸市議会議長の祝辞に続き、本年度市政功労者の表彰が行われ、地方自治や文化、産業経済、社会福祉などの分野で功績のあった6人に富塚市長が表彰状を贈った。受賞者を代表して前農業委員会会長の石井善兵衛氏(大広)が「身に余る光栄。豊かな農業、活力ある農業の創造にこれからも微力ながら努めていく」と謝辞を述べた。また、昨年11月に作品100点を市に寄贈するなど文化都市創造に貢献している名誉市民で彫刻家の富樫実氏(京都府在住)に感謝状を贈った。引き続き祝賀会が開かれた。
式典に先立ち、市役所本庁舎正面玄関前に建立された合併記念碑の除幕式が行われた。碑は鶴岡産の安山岩(幅2・35メートル、高さ1・95メートル、厚さ0・35メートル)に黒御影石の彫り込み石をはめ込んだもの。「南庄内6市町村は『出羽庄内に多様性が生き新しい時代のいのち輝く希望のまち』の基本理念のもと、更なる飛躍発展を誓い合併し、新しい鶴岡市が発足した」などと刻まれている。富塚市長や神尾市議会議長、旧町村長らが除幕した。
市役所敷地に建立された合併記念碑を除幕