2009年(平成21年) 10月6日(火)付紙面より
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庄内地域と新潟県を対象エリアとした大型観光キャンペーン「新潟デスティネーションキャンペーン(DC)」のオープニングイベントとして3、4の両日、「貴婦人」の愛称で知られる蒸気機関車「C57」がJR羽越本線村上駅―酒田駅間で運行。初日の終着駅となった酒田駅では、酒田舞娘(まいこ)が華麗な舞を披露するなどし、乗客約450人をもてなした。
DCは開催地の観光関係者と自治体、JR6社が展開する観光キャンペーン。開催地のPRを集中的に行い、全国から送客を図る。庄内では官民一体となって県庄内新潟DC推進協議会を設立。「ごっつぉだの もっけだの 食の都庄内」をキャッチコピーに掲げ、今年12月末までの3カ月間、庄内の食をメーンに、豊かな自然や歴史、文化などの物語を付加、魅力を全国に発進し誘客を図っていく。
オープンニングイベントとして羽越本線を走った「C57」は、普段はJR磐越西線新潟駅―会津若松駅間で定期運航している「SLばんえつ物語」の車両で、「SLうまさぎっしり庄内号」と名付けられた。3日が下り、4日が上り。
3日夕は、黒煙をはきながら「貴婦人」が酒田駅に到着。セレモニーでは、阿部寿一酒田市長、時田博機遊佐町長らがくす玉を割って歓迎。ホームに降り立った乗客におにぎりや地酒が振る舞われたほか、酒田舞娘による舞の披露、酒田ばやし保存会メンバーによる演奏が行われた。「貴婦人」をひと目見ようという家族連れやSLファンらが大勢訪れ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
同日はこのほか、あつみ温泉、鶴岡両駅でも到着に合わせ歓迎セレモニーが行われた。また、車内では食の都親善大使を務める太田政宏さん(レストラン欅総料理長)による沿線の食材に関するトークイベントも開かれた。4日は午前11時に酒田駅を出発、余目、鶴岡、あつみ温泉の各駅などを経由し午後3時すぎに村上駅に到着した。
新潟DCオープニングイベントで酒田駅に到着した「C57」=3日