2009年(平成21年) 10月7日(水)付紙面より
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酒田市の東平田小学校(安藤宏和校長、児童79人)で5日、米粉パン給食が行われ、同市の特産もち米「酒田女鶴(めづる)」の米粉を使ったパンを味わった。
米粉パン給食は、米粉利用食品の普及を図りコメの消費拡大に結び付けようと、市米消費拡大推進協議会(会長・阿部寿一市長)などが2007年度から、市内の小学校で実施している。
今回のパンは、酒田女鶴と小麦粉の割合がそれぞれ50%。03年から米粉パンを製造・販売している「東平田さくらグループ」(荘司和子代表)が、この日の朝に焼いた。
子供たちは給食で、鶏肉の照り焼き、マカロニサラダ、ポテトスープ、牛乳とともに米粉パンを食べた。このうち4年生のクラスでは、同協議会の事務局を務める市農政課の職員が、製粉技術の進歩で米粉を小麦粉の代わりに使えるようになったことなどを説明。「たくさん食べてコメの消費を増やしてください」と述べた。
最初に平らげた前田楓さん(9)は「もちもちしておいしい」と笑顔。この夏に米粉入りのうどんやケーキも食べたという庄司有祐君(10)は「普通のパンよりは歯応えがあって好き」と話していた。
同課によると、本年度の米粉パン給食は同校だけで実施。今後は米粉を使ったチーズケーキ、プリンの調理教室を開くなど、新たなメニューの開発と定着を図って米粉の一層の消費拡大に努める考え。
東平田小の4年生たちが酒田女鶴の米粉を50%混ぜたパンをおいしそうにほお張った
2009年(平成21年) 10月7日(水)付紙面より
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東北公益文科大大学院公益学研究科(大歳恒彦研究科長)と関西学院大大学院経営戦略研究科(兵庫県、石原俊彦研究科長)は5日、学術交流に関する包括協定を結んだ。大学院の研究科レベルで学術協定を結ぶのは両大学にとって初めて。
公認会計士など国際レベルで活躍できる経営、会計のプロの育成を目指す経営戦略研究科が、公益の理念を教育に取り入れたいと、国内で唯一公益を学問としている公益大側に呼び掛け実現した。
この日は鶴岡市の公益大大学院ホールで調印式が行われ、石原、大歳両科長が協定書にそれぞれサインし、協定書を取り交わした。
調印後、石原科長は「これからの経済社会において、公益は重要なキーワード。地域に密着した人材育成として公益の専門知識を持つ学生を育成していきたい。そうした学生、教員の交流を密にし、相乗効果を発揮できれば」、大歳科長は「学生のサービス向上につながる。いずれ共同研究などもできれば」とあいさつした。
協定期間は当面2014年度まで。学術交流の具体的中身は今後詰めるが、公益の理念の先進地であるニュージーランドに関する共同研究、関西学院側の教員、学生の公益学の習得、大学院で学ぶ自治体職員のネットワーク化などを進める。
協定書を取り交わし握手をする石原(左)、大歳の両科長