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2009年(平成21年) 10月8日(木)付紙面より

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生態系守るお手伝い 余目一小 貯水池の淡水漁を学習

 庄内町立余目第一小学校(田中泰校長)の4年生が6日、同町家根合の家根合揚水機場で「魚の学習会」を行い、泥だらけになりながら貯水池のコイやフナを捕まえた。

 この揚水機場は最上川土地改良区(同町余目)が最上川や立谷沢川の流れを引き込み池にため、家根合地区の農業用水に使用している。毎年春に池の底の土砂を除くため、前年秋に水量を減らし、川から迷い込んだ魚を近くの池や小川に放流している。

 余目一小は、同改良区と県庄内総合支庁、庄内町、家根合地区の農業者でつくるNPO法人の家根合生態系保全センターなどと連携。地元の生態系について学ぼうと2001年から毎年、同揚水機場の魚の捕獲・移動に合わせ、4年生が魚の学習会を行っている。

 この日は4年生37人と教員、同改良区やNPO関係者など合わせて約60人が参加。普段2メートル近い水深の貯水池は児童たちの足首までの水量まで減り、あちこちで魚の姿が見えた。長靴を履いた児童たちは恐る恐る池に入り、たも網などで捕獲作業を開始した。泥水を跳ね飛ばしながら「そっちに行った!」「でかいの捕まえた!」と大騒ぎ。手足や顔、胸の辺りを泥だらけにしながら、約1時間にわたり池の魚を追いかけた。

 同改良区の職員たちが魚を選別したところ、コイやゲンゴロウブナ(ヘラブナ)、オイカワ、モツゴ、ウグイなど13種類の淡水魚のほか、河口などに生息するスズキが1匹紛れ込んでいた。同改良区職員の後藤直人さんが児童たちに名称と特徴、習性などを解説した。

 児童たちは「どこでオスとメスを見分けるのか」「スズキはいつも海にいるのに川でも生きられるのか」と盛んに質問を投げ掛けていた。

児童たちが泥だらけになりながら、貯水池の魚を追いかけた
児童たちが泥だらけになりながら、貯水池の魚を追いかけた


2009年(平成21年) 10月8日(木)付紙面より

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音楽文化振興に貢献 酒田市庄内文化賞 コーロプリモへ贈る

 酒田市教育委員会が制定する第31回「庄内文化賞」授賞式が7日、同市の出羽遊心館で行われ、混声合唱団「コーロプリモ」(鈴木隆会長、団員43人)に賞状などが贈られた。

 庄内文化賞は旧酒田市教委が1979年に制定。庄内地方に居住し、学術・美術・音楽などで優れた成果を挙げた個人・団体を顕彰している。昨年度までに17個人・13団体が受賞した。

 コーロプリモは1949年、音楽振興の功績で後に酒田市名誉市民に選ばれる加藤千恵さん(1904―91年)が創設。今年で創立60周年を迎えた同市では最も歴史のある合唱団。地方都市では例のないアマチュアによるオペラ公演に取り組み、昭和30年代に「ミカド」「フィガロの結婚」を県内外で上演し成功させた。

 また、岸洋子メモリアル希望音楽祭など同市での音楽行事に積極的に参加するとともに、イタリアのブッセートやオーストリアのウィーン、ロシアの姉妹都市・ジェレズノゴルスク・イリムスキーなど数多くの海外公演をこなし、音楽による国際交流を推進している。

 今回の受賞は、こうした長年にわたる精力的な音楽活動で、庄内地方の音楽文化振興に大きく貢献してきたことが認められた。音楽部門での受賞は4団体目。

 授賞式にはコーロプリモの鈴木会長、指揮者の関矢順さん、副会長の村上栄智子さんと、市幹部や市議ら合わせて約40人が出席した。高橋修教育委員長が「多岐にわたる活動を展開し、庄内の文化、芸術の発展に多大な貢献をされた。さらに研さんを積まれ、なお一層、活躍されることを祈る」とあいさつし、鈴木会長に賞状、関矢さんに賞金目録、村上さんに盾を贈呈した。

 阿部寿一市長、菅井儀一市議会議長が祝辞。鈴木会長が「今回の受賞は、11月15日に開く創立60周年記念演奏会の大きな励みになった。会員一同、これからも地域の皆さんに喜んでいただける活動を続けていく」と謝辞を述べた。

?橋委員長(左)が鈴木会長に表彰状を手渡した
?橋委員長(左)が鈴木会長に表彰状を手渡した



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