2009年(平成21年) 11月14日(土)付紙面より
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鶴岡市女性センター主催の「男の料理教室」が13日、同センターで開かれ、50―70代の男性9人がごま豆腐やかのかとフキのいため煮、磯辺揚げなどの田舎料理に挑戦した。
男性から料理を覚えてもらい、家庭生活で共生する力を養ってもらおうと毎年2回開催。同センター料理教室講師で「山里の料理名人」の渡部千代さん(76)=鶴岡市大網=の指導で、ごま豆腐をはじめブリ大根や五目豆など6品を作った。
最初に作ったごま豆腐は、渡部さんから「はじめにごまをさっといためると香りが良くなる」「油が出るまでごまをすると風味が出る」など説明を受けた後、3班に分かれて早速調理。手順を確認しながらごまをすり、片栗粉と混ぜて火にかけながら手早くかき回した。「香り付けのごま油はどれくらい入れるのか」と質問する参加者もいた。
60代の男性は「手を休めることなくかき回すのは大変だったが、うまくできた。酒のつまみぐらいは自分で作れるようになりたい」と話し、次の料理に取り掛かっていた。
渡部さん(中央)の説明を聞きながら、ごま豆腐やブリ大根などを作った
2009年(平成21年) 11月14日(土)付紙面より
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中心市街地の活性化事業などに取り組む「まちづくり鶴岡」(保科正彦社長)が鶴岡市山王町の旧松文産業鶴岡工場跡地を活用して整備する「まちなか映画館整備事業」に対し、経済産業省は13日、補助事業採択を決定した。採択を受け同社は、来年5月のオープンを目指して大小4つのスクリーンを備えた映画館の整備に着手する。
同社は、鶴岡商工会議所を含む同市内の民間事業所、団体で2007年7月に設立。企業加盟方式による共同託児施設「つぼみ保育園」を運営するほか、歴史や文化、街並みを生かしたまちづくりなどを展開している。
まちなか映画館は、中心市街地活性化に取り組む同社の中心事業で、松文産業鶴岡工場跡地のうち取得した約1ヘクタールの敷地を活用する。7棟ある工場建物のうち、大正末期―昭和初期ごろに建築された木造平屋建ての2棟を生かして映画館に改修する。木造工場の天井の木組みがそのまま見える内装のエントランスホールなど、建物自体の魅力も生かした施設とする。
このほか、飲食店も入る予定で、山王通り寄りの敷地西側の工場棟は解体して100台程度収容する駐車場を整備する。改修工事は年内にも発注する。
まちなか映画館整備事業が採択されたのは、経産省の「戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費補助金」で、都市機能と市街地集約、中心市街地のにぎわい回復の双方を一体的に取り組む地域に対し、国が直接支援するもの。映画館整備事業は昨年7月に国から認定された鶴岡市中心市街地活性化計画に盛り込まれている。
補助採択にまちづくり鶴岡は「整備する映画館は鶴岡山王商店街に近い立地環境にあり、中心市街地のにぎわい創出にも役立てていきたい。上映する作品は、新作を含めて今後企画を練っていくが、鶴岡や庄内にゆかりのある作品などの上映も考えていきたい」と話している。
来年5月のオープンを目指して「まちなか映画館」が整備される旧松文産業鶴岡工場の木造工場棟=鶴岡市山王町