2009年(平成21年) 2月14日(土)付紙面より
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JA鶴岡助けあいの会「けさらん愛愛サービス」(三浦美津子会長、会員65人)は13日、地元食材などを使った手作り弁当を鶴岡市内の高齢者宅に届ける配食サービスを行った。
同会は、ホームヘルパーの資格を持つ同農協女性部のメンバーで組織。配食サービスは会員が生産した野菜などを使い、家庭的な味を高齢者に楽しんでもらおうと毎年1回、この時期に行われており今回で12回目。
メニューは、根菜と鶏肉の煮物、ゼンゴ漬けの混ぜご飯、タラの味噌漬け、ゼンマイの白あえなど8品。
この日は午前8時半から鶴岡市農村センターで弁当作りが行われ、会員約40人が準備に追われた。出来上がった弁当は約300人分。各支所の担当地域に分かれ、昼前まで各世帯に届けた。
三浦会長は「今回はお年寄りの口に合うメニューを考えた。目にも体にも優しい弁当に仕上がったと思う」と話していた。
弁当作りに取り組む会員たち
2009年(平成21年) 2月14日(土)付紙面より
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庄内地域の文化施設や旧家に残る雛(ひな)人形を巡る春のテーマ観光「遥かな微笑物語 庄内ひな街道」が13日、酒田市相生町一丁目の酒田あいおい工藤美術館の展示会「町屋の段飾り」を皮切りに始まった。4月上旬までの間、雛人形が庄内の春を華麗に彩る。
「―街道」は、庄内地域の由緒ある雛人形の展示を目玉に、庄内観光コンベンション協会(会長・富塚陽一鶴岡市長)が2000年から展開している広域観光事業。05年には文化庁選定の「私の旅百選」で特別賞を受けている。県内外から観光客が訪れ、庄内の春のテーマ観光として定着している。10回目となった今年は、庄内全市町の計25カ所で2―4月にかけ開催される。
工藤美術館での展示会では、館長を務める工藤幸治さんが所蔵しているものや、酒田市内の旧家から借り受けた古典雛計14組、約400体が並んでいる。中でも目を引くのが江戸・寛永年間(1624―43年)に作られた寛永雛。顔のあでやかさが特徴で身にまとっている着物なども趣を感じさせる。また、内裏雛の大きさが50センチほどもある大型の享保雛、御所人形、庄内あねさま人形もある。
築82年というノスタルジックな同美術館の風情とあいまって、来館者たちは優美な古典雛に見入っていた。同美術館での展示は4月12日まで(期間中は無休)。
庄内ひな街道がスタート。来館者が雛人形に見入る姿が見られた=あいおい工藤美術館