2009年(平成21年) 2月22日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡市の「第四学区雪消しフェスティバル」が21日、学区内で行われ、鶴岡四中の生徒たちがお年寄り宅で除雪作業を繰り広げた=写真。
体力面などから雪かきができない高齢者世帯の除雪活動を通してボランティア精神を養ってもらうため、第四学区社会福祉協議会(齋藤榮三郎会長)が鶴岡四中に呼び掛け4年前から実施。今回は、趣旨に賛同した生徒45人が自主的に参加した。
午前9時に第四学区コミュニティセンターに集合した後、町内会長や民生児童委員らとともに、2、3人のグループに分かれて作業を開始。冷え込みで固まった雪に悪戦苦闘しながら、灯油がある倉庫への道筋を付けるなど力を合わせて雪かきに取り組んだ。笑顔で作業する生徒たちに高齢者から「ありがとのー」の言葉が贈られていた。
佐藤遥奈さん(3年生)は「一人暮らしの方のお手伝いをしたいと思って参加した。お年寄りには大変な作業だと思う」と話していた。
2009年(平成21年) 2月22日(日)付紙面より
ツイート
気象庁の火山噴火予知連絡会はこのほど、鳥海山(標高2236メートル)を、火山噴火に備えて気象庁が24時間体制で監視する火山とすることを決めた。同連絡会によると、現在異常はみられないが、過去の噴火履歴などからみて噴火の可能性が考えられる―というのが24時間監視の火山に加えた理由という。
火山噴火予知連絡会の火山活動評価検討委員会(座長・石原和弘京都大防災研究所長)は、2007年1月から中長期的に噴火などが発生する可能性の検討を基に、災害軽減のため監視を強化すべき火山の選定作業を進めてきた。
気象庁はこれまで全国34の火山(東北では岩手山、会津磐梯山、栗駒山など)を24時間監視しているが、今回、鳥海山や蔵王山など13火山を新たに監視強化の対象に追加した。鳥海山では現時点で噴火予知・観測体制は取られていないが、気象庁地震火山部火山課では「具体的な観測体制の方法は今後の検討委員会で協議するが、当面考えられるのは地震計の設置。設置時期や何カ所に設置するかも今後の検討課題」と説明。観測機器設置後のデータは常時仙台管区気象台に送るシステムになるという。
同庁火山課は新たに監視体制を強化した火山について、活動度は低いものの潜在的爆発力が高いとし、1974(昭和49)年3月1日の鳥海山の噴気活動については「新山を形成した1801(享和元)年の火山活動の名残がある」と説明する。
鳥海山は有史時代に9回の噴火の記録が残っている。享和元年の噴火では登山中の8人が噴石に当たって亡くなっている。県は火山噴火対策として、2001(平成13)年に「鳥海山火山防災マップ」を作成している。
鳥海山は噴火予知のため?時間監視体制が取られる。写真は噴気熱で雪に亀裂ができた山頂(1974年)