2009年(平成21年) 4月14日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市三瀬の気比神社(石塚真佐記宮司)の春の例祭が12日、地区内で行われ、呼び物のみこしが勇壮に地区内を練り歩き、豊作を願った。
同神社には五穀の神・保食大神(うけもちのおおかみ)が祭られ、古くから厚い信仰を集めている。
例祭では、神社本殿で神事を行った後、羽織はかまの氏子代表を先頭に、白装束にえぼし姿の若衆たちがみこしを担ぎ、今年の当屋の齋藤作一さん方をはじめ地区内を練り歩いた。くねりには、子供や高齢者の女性たちによる踊り行列やかわいらしい子供みこしも加わり、にぎやかに進行した。
祭りは、屋台が並んだ地区内の大通りに行列が姿を見せると最高潮に。祭り客が大勢見守る中、重さ約320キロのみこしを10人前後で担ぎ、50メートルほどの長さを「ハイ、ハイ、ハイ」と威勢良く駆け抜けると、「頑張れ」の声が盛んに飛んだ。
大通りから神社の参道に向かう角の手前では、若衆たちが何度も早駆け。地元の人々の「まだ、まだ」の声に十数回の早駆けを繰り返し、最後の力を振り絞って参道入りを果たすと、沿道から大きな拍手がわき起こっていた。
大勢の祭り客の中、みこしを担いで勇壮に駆け抜ける若衆たち
2009年(平成21年) 4月14日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市のあつみ温泉で進められた「くらしのみちゾーン整備」の完成を記念したイベントが12日、同温泉街で行われ、地元自治会による安全祈願やリヤカーを使った「花見車」の運行などが繰り広げられた。
ゾーン整備は2005年度に国土交通省のモデル地区指定を受け、温海川右岸沿いの通称・川端通り約610メートル区間で行われた。車道を一方通行にし、歩道と車道の段差を解消するバリアフリー化、休憩スペースの設置、桜並木の景観に配慮した電線地中化を進め、「そぞろ歩きの楽しい街並み」の整備が08年度で完成した。
市を含めた大規模な完成記念事業は今年8月に計画されている。この記念事業を前に、温泉街の花見の時期に合わせて温海温泉自治会(佐藤満也会長)と地元のまちづくり組織「YUKAI」(五十嵐公行会長)が春のイベントを企画した。
自治会による安全祈願祭とテープカット、鏡割りの後、足湯「あんべ湯」わきの駐車場に特設会場を設け、温泉客らも呼び込んで花見の宴。川沿いの桜並木はまだ咲き始めだったものの、YUKAIのメンバー手作りの屋台が並んでイカやハタハタの干物の炭火焼き、おでんなどが販売され、風情あふれるイベントが人気を集めた。
また、同会のメンバーがリヤカーで作った特製の人力車風「花見ッカー」が2台登場。温海川に架かる2本の橋の間約500メートルを周遊し、先を競って乗り込んだ子供たちは「面白い」と歓声を上げながら温泉街をめぐっていた。
リヤカーの「花見ッカー」に子供たちは大喜び