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2009年(平成21年) 5月28日(木)付紙面より

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3年後の再会願い 黒森小 赤川にサクラマス幼魚放流

 酒田市の黒森小学校(小林光校長、児童62人)の5、6年生が27日、学校近くを流れる赤川に、県の魚・サクラマスの幼魚3000匹を放流した。

 赤川の河口付近はサクラマス釣りの好ポイントとして知られる。毎年1月に解禁され、寒さが緩む3月に入ると、土・日曜日、祝日を中心に首都圏からも愛好者が訪れる“メッカ”となっている。

 この放流は、赤川流域の漁業関係者で組織する赤川漁業組合(黒井晃組合長)がサクラマスの資源確保などを目的に1998年から毎年、同市農林水産課と黒森小の協力で取り組んでいる事業。今年は遊佐町の県内水面水産センターでふ化し、16―18センチの放流サイズ(スモルト魚)まで成長した幼魚を用意した。

 放流には5、6年生計24人と教職員、漁協関係者らが参加。同漁協袖浦支部の佐藤宗二支部長が「放流したものは2年半から3年ほどかけ体長が50―70センチになって赤川に戻ってくる。『再会』は皆さんが中学生になってから」などと生態について解説した後、児童たちは持参したバケツに幼魚を移してもらい右岸の川岸へ。「元気で帰ってきてね」と話しかけながら丁寧に放していた。

「帰郷」を願いながら黒森小児童がサクラマスを放流
「帰郷」を願いながら黒森小児童がサクラマスを放流


2009年(平成21年) 5月28日(木)付紙面より

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タンチョウヅルが来た!! 甲高くひと声 優雅にたたずむ 鶴岡

 鶴岡市西沼の水田に27日朝、特別天然記念物のタンチョウヅル1羽が飛来した。突如訪れた“珍客”に地元住民たちは「初めてツルを見た。人と同じくらいの大きさでびっくりした」と驚いている。

 タンチョウヅルは、国内では主に北海道の釧路湿原に生息。本州ではほとんど見ることができないと言われる。
  
 この日朝、田んぼの見回りをしていた近くの農業、佐藤義美さん(80)が田んぼのあぜを歩いているタンチョウヅルを見つけた。佐藤さんは「生まれてからここで70年余り、農業をしているが、ツルを見たのは初めて。最初は白いシャツを着ている人が農作業をしていると思ったが、近づいて見ると、頭が赤いツルだった」と目を丸くして話し、「昔からツルは縁起の良い動物。今年は何か良い事があるかも」と笑顔を見せていた。

 タンチョウヅルは、しばらくその場に立ち止まり、長い首で羽の手入れをしたり、「クォーン」と独特の甲高い鳴き声を上げたりするなどして、優雅にたたずんでいた。

 庄内地方で13年ほど前から野鳥の撮影を行っている日本野鳥の会会員の宮川道雄さん(鶴岡市)は「北海道に生息するタンチョウは飛来しないため、大陸から飛来してきた個体かもしれない。もし見かけたら静かに見守ってほしい」と話していた。

 今年3月までの約1年間、秋田県八郎潟でタンチョウヅル1羽が留まり、話題になった。山形県立博物館によると、1992年2月に酒田市、旧平田町、旧松山町の3市町で飛来が確認されている。

独特の甲高い鳴き声を上げるタンチョウヅル=鶴岡市西沼、27日午前7時半ごろ
独特の甲高い鳴き声を上げるタンチョウヅル=鶴岡市西沼、27日午前7時半ごろ



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